49.私と同じ転生者を発見しました!
誤字・脱字などがあったら教えてください!
「ハァー…。今日はほんと疲れた…」
そう言うと、フィラルはベッドに倒れこんだ。
ほんと、いろいろあったわ…。
マスターと対決したり、ルフスとシアンっていう面白い子供に会ったり、私も子供だけど…。
そして何よりも衝撃を受けたのはママが…あんな趣味を持ってたことだよ…。
「ハァー…「なぁにため息ついてんの?ため息つくと幸せが逃げるらしいぞ?」
え…
「うぎゃぁぁぁぁ!!」
え、え?
「かわいくねぇ叫び声だなぁ!」
悪かったわね!可愛くない叫び声で!てか、
「どこから入って来たの?!え?ここママが借りた部屋だよね?!
何でここにいるの!?何で目の前にいるの!?ってかいい加減どいて?!」
「フィーちゃん?どうした、の?」
あ…。
「…何であなたがここにいるのかしら?ってかいい加減フィーちゃんからどいてくれないかしら?さもなくば…」
「フィラル?…おい貴様、フィラルから身をどけろ」
あ、あはは…。
「アクア?ここで水龍を出すのは止めて!?それとファイアも火龍を出すのは止めて!?
あと、フランちゃんとグレーとフィンちゃんも!!ここで魔法を使うのは止めて?!
それといい加減にどけ!アホルフス!」
私がそう大声で言うと、みんなは私のお願いを聞いてくれた。
『ふぅ…。疲れた…。てかルフスはどうやって部屋に入って来たの?気配も感じなかったんだけど…。
はっ!まさか、あなたは忍者「なわけあるか。転移だよ転移!それと気配を感じなかったのは気配を消す魔法をつかったからな。そりゃ気づかなくて当然だ」
…。
「ん?どうした?」
「みんな、一旦外に出て?ルフスと二人っきりで話したいの」
「「「「「了解」」」」」
私がお願いするとみんなは私とルフスだけにしてくれた。
「あのさ、何で私の言ってることが分かるの?私、この世界の言葉で話してなかったのに。それと、
ため息をついたら幸せが逃げるって言葉、どこで知ったの?」
私がそう言うと、ルフスの顔がどんどん強張っていった。
「お、お前こそ。何でんなもん知ってんだよ!」
「ん?私の友人が教えてくれたんですよ。…で、さっさと教えてくださいな。何故その言葉を知っているのです?」
「……だ」
「ん?」
「転生者だからだ!」
「…よし!今のお前の言葉、録音したわ!」
これで、よしっと!
「ふふ、まさかあなたも転生者だったなんてねぇ…」
「え、え?あなたもって、まさかお前も?…でも、さっき…」
ん?さっき?…あ~!
「さっきのは嘘だよ~。あなたが転生者だという決定的証拠を得るために嘘ついたの。ごめんね?」
「…マジかよ…」
そう言うと、ルフスは床にへにゃりと座り込んだ。
「あらま…。あ、そーいえばまだ自己紹介してなかったね!」
「は?もう自己紹介はさっきギルドで…」
「私の昔の名前は雨宮 美鈴。今はフィラルよ。よろしくね?」
「俺の昔の名前は天野 颯太。今はルフスだ。こちらこそよろしく」
え…?そう、君?
「…ね、ねぇ。ルフスってさ、昔女の子の幼馴染いた?」
「え?いたけど…」
「その幼馴染ってさ、黒髪の腰くらいまであるちょいつり目の女の子じゃなかった?」
「なんで、知って…。まさか、お前、みーちゃん?」
やっぱしか…。
「うん!お久しぶりだね、そう君」
もうすぐ学園編に入るかもです!