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旧:転生少女の無双物語  作者: アイアイ
〜記憶喪失編〜
45/56

43.連れ戻しに来た?

大変遅れてすみません!

「な、何でいるの?……天界にいるんじゃないの?」


「…ノエルから報告があった。お前が見つかったってな…」


その言葉を聞き、観客席に座っているノエルを睨んだ。

ったく、何報告してんのよ!これじゃあ、折角勝っても連れ戻されて冒険者になれないじゃん!


「なぁ、お前はどうしたい?」


突然フィニックが言い出した。


「…何が?」


「お前は……か?」


「は?」


「お前は、ここに残りたいか?」


は?突然何言い出すかと思えば…。


「そりゃあ残りたいに決まってんじゃん」


「そうか…。じゃあ、頑張れよ?」


「えっ…」


てっきり大反対するのかと思ったら、フィニックは逆に応援してくれた。気になってギルダーツを見てみると、複雑な表情をしていたが、反対することはなかった。


「ん?何だ、反対してほしかったのか?」


「は?違うし…」


「なぁんだ…。…ほんと、寂しいな…。まだ五歳なのにもう親離れか……」


フィニックの言葉に俯いてしまうフィラル。

悪いこと、しちゃったなぁ…。ごめんね、父さま。それに兄さまも…。あたし、新しいママと頑張って生きるね!だから、天界でも頑張って…。


「はは、なぁに俯いてんだ?これからは一緒に暮らすんだぞ?」


「そうだそうだ。俺の可愛い妹を置いて天界にのこのこ帰るわけないだろ?」


「えっ!てっきりあたしを置いて天界に帰るのかと思ってたんだけど…」


「はぁ?!馬鹿じゃねぇの?妹を置いて帰る家族なんているか馬鹿」


ば、馬鹿って二回も言った…。


「馬鹿じゃないし!…ってか父さま公爵でしょ?仕事は?」


「あぁ…。それならアベルにたまに帰って仕事をするって言ったら許可してくれたぞ?」


…。無理やりとか脅して許可とかとってないよね?なんか王様かわいそう…。


「そう…。で、父さまたちはどこに暮らすの?」


「ん?そりゃあ、お前が今住んでる家だろ?」


は?


「…ダメダメダメダメ!あたしの家狭いから!ってかどうせあたし近いうちにはティフォディオークテ育成学園に入学するんだから一緒には暮らせないよ?」


「ん?何でだ?」


「だって、ティフォディオークテ育成学園は寮制だし?長期休暇の時にしか帰れないんだから…」


「「はぁ?!」」


フィラルの言葉に吃驚し、大声を上げるフィニックとギルダーツ。


「だから、無理なの。オーケ?ドゥユーアンダースタンド?」


「どぅゆ…なんだ?」


「あ……。何でもない。んじゃ、あたしは明後日にあるティフォディオークテ育成学園の入学試験に参加するね?」


「は?ちょっと待て。じゃ、お前が受けた一週間前のものはなんだ?」


フィラルの言葉をきき、どういうことかとギルダーツが聞いてきた。


「ん?魔力マナ検査とIQ検査だけど?」


「それは分かってるが、検査を行ってお前はマジェイア学園に入学することになったんだろ?」


「ん?断ったよ?ってか、何が言いたいの?」


「やっぱ何でもない…」


「そう?」


「あぁ。そういえばティフォディオークテ育成学園はどういう学園なんだ?」


ギルダーツの言葉に嬉しそうに質問に答えたフィラル。


「あのね!ティフォディオークテ育成学園はね!

魔導士科、冒険者科、騎士科、兵士科などなどの戦闘員とかを育成する学校なの!7~8年くらい通うんだって!

それでね!ティフォディオークテ育成学園は戦闘能力などが高いと思われた人しか入学できないのよ!

しかもマジェイア学園の次の次くらいに人気なの!だから入学しようとする子たちが多いんだけどね?でもね、その半分は第一次試験か第二次試験で脱落するの。そんで、第三次試験で残った生徒のみ入学できるんだって!だから毎年入学できる子は50人くらいなの。…まぁ、マジェイア学園よりは多いほうかな?

それと、ティフォディオークテ育成学園はみんなギルドメンバーじゃなきゃ入れないんだって!だからあたしもギルド登録するの!んで、入学試験合格して、冒険者科に入って、将来は冒険者になっていろんな場所を旅するの!」


フィラルの説明になるほど…と関心するギルダーツやへぇ…と興味を示すセンリ、さすがフィーちゃん!と思うノエルだったりと反応は様々あった。


「…そうか…。なら、応援してるぞ?頑張れよ?」


「うん!ありがとう、父さま!」


フィニックの言葉に嬉しそうに返事するフィラル。そして、その親子をほのぼのと見守る面々であった。

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