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転生少女の無双物語  作者: 胡蝶
〜記憶喪失編〜
45/62

45. 家族の絆と、新たな学び舎への夢。

大変遅れてすみません!

「な、何でここにいるの? 天界にいるんじゃなかったの!?」


 叫ぶ私に、父様はバツが悪そうに鼻を掻きました。


「……ノエルから報告があったんだ。お前が見つかったってな」


 私は観客席のノエルを思い切り睨みつけました。あの毒舌執事、余計なことを……! これじゃ連れ戻されて冒険者の夢がパーになっちゃうじゃない!


「なぁ、フィラル。お前はどうしたい?」


 父様の突然の問いに、私は戸惑いながらも本音をぶつけました。


「……ここに残りたい。冒険者になりたいの!」


 大反対される。そう身構えた私に、父様は優しく笑いかけました。


「そうか。なら、頑張れよ。俺たちの自慢の娘なんだからな」

「えっ……反対しないの?」

「反対なんてするかよ。俺の可愛い妹が自分で決めた道だ。全力で応援してやる」


 お兄様まで頷いて……。なんだか、悪いことしちゃったな。そんなに寂しそうな顔をしないでよ。


「――なんて、しんみりしてる暇はないぞ? これからは家族揃って下界暮らしだ!」

「そうだそうだ! 馬鹿な妹を置いて天界に帰る家族がどこにいる、この馬鹿!」

「馬鹿って二回も言ったわね!? っていうか、父様、公爵の仕事は!?」

「アベル(天界の王)に『たまに帰ってやるから許可しろ』って言ったら、快諾してくれたぞ?」


(……絶対、無理やりか脅して許可取ったわよね、それ。王様が可哀想……)


 さらに、父様たちは私の今の家に住むと言い出しました。


「ダメよ! 家は狭いし、あたし明後日からは『ティフォディオークテ育成学園』の試験なんだから。あそこは全寮制なのよ?」

「「……はぁぁぁぁぁ!?」」


 二人の絶叫が闘技場に響き渡りました。


「いい、父様? ティフォディオークテはマジェイアに次ぐ超人気校なの。魔導士、冒険者、騎士……本物の『戦闘員』を育てるための学園。毎年合格者はわずか五十人程度の超難関よ!」


 私は身を乗り出して、夢を語りました。


「学園に入るにはギルド登録が必須。あたし、試験に合格して冒険者科に入って、いつか世界中を旅するの。だから、一緒に暮らすのはお預け!」


「……そうか。フィラルの決めた道だもんな」


 寂しそうに、でも誇らしそうに頷く父様。ノエルやセンリも、私の熱意に圧倒されたように見守っています。


 こうして、最強の家族というバックアップ(?)を得た私は、いよいよ本命の学園試験へと挑むことになったのです。

読んでいただきありがとうございます♪

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