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旧:転生少女の無双物語  作者: アイアイ
〜記憶喪失編〜
44/56

42.フィラルvsセンリ

「着いたよ」


フィラルたちがセンリの言葉に周りを見ると、とっても広い闘技場があった。

やばいやばいやばい。ちょう緊張してきたんだけど…。


「んじゃ、僕たちが闘うのは三十分後だ。それまでに練習でもしたり休憩でもしてていいよ」


そう言うと、フィラルたちを置いてどこかに行った。

…はぁ…疲れた…。座りたいよ。


「…取り敢えずそこら辺を座ろっか」


「ん。ありがと、ノエル君」


「ん?何が?」


とぼけるつもり?でも、まぁいいや。


「何でもない。取り敢えず座ろう?んで、あたしはしばらくの間寝るから時間十分前になったら起こして。絶対だよ?」


「…わかった」


そう返事をすると、フィラルは椅子に座って寝た。



*:,.:.,.*:,.:.,.*:,.:.,.。*:,.:.,.。*:,.:.,.。*:,.:.,.。*:,.:.,.*:,.:.,.*:,.:.,.*:,.:.,.。*:,.:.,.。*:,.:.,.。*:,.:.,.。



「………ん。ふぃ…ちゃ…。フィーちゃん!起きて!十分前だよ?」


フィラルが目を覚ますと、目の前にノエルの顔がどーんとあった。


「…うわっ!びっくりした〜…。もう時間なの?」


「うん。十分前だよ」


「そう。じゃあ、行くか」


そう言うと、ノエルを置いて闘うグラウンドに向かった。


「あ、フィーちゃん!…頑張ってね!」


「ん」


ありがと…。頑張るわ。…この闘いは、勝たなきゃいけないもの。ふふ。

ってちょっと待って…!いいムードのところ悪いんだけど、ここどこ?!

やばいやばいやばい!あたし、方向音痴だったじゃん!…何で忘れてたんだろ…。って、そうじゃなくて!どうしよう…。…とりあえず、走り回るか!

そう思ったとたんに、フィラルはグラウンドとは逆方向に走っていった。


「つ…いた!!」


「遅かったけど…、大丈夫?」


「大丈夫よ。お手洗いに行ってただけ」


本当は大丈夫じゃない!疲れた!休みたい!…でも、さっきのこと言ったら笑われるかもしれないから普通にウソをつこう!


「ふぅん。それじゃ、始めるか」


「…うん」


「では、審判。お願いします」


「はい!では、センリ様とフィラルお嬢さん。位置についてください!…では、ゲームスタート!!」


審判がそう合図すると、センリが魔法で攻撃すると思いきや、何も攻撃してこなかった。


「…。攻撃…しない、の?」


「うん。フィラルちゃんからどうぞ?」


「分かった…『フレイムタンフラワー』」


フィラルがそう言うと、綺麗な花のような炎が出てきてセンリに攻撃してきた。


「うおーっと!これって、触ったら皮膚が溶けちゃう炎魔法!しかも最上級の光属性のもので治さないと戻んないやつ…。フィラルお嬢さんはいったいどこで覚えたー?!」


審判が実況してる間も、フィラルはセンリに攻撃をしていった。だが、それも避けられてしまう。


「ちっ…。よけ、られた。だったら、炎…ダメなら『アブソリュートゼロ』」


「さ、さむっ!これは術者の攻撃相手の周りを絶対零度にする氷魔法?!果たして、センリ様は無事なのか?!」


「ちっ!くっそ。さみぃ~。だったら、『サンフレイム』」


センリが魔法を唱えると、凍っていた地面が一気に融けて今度はどろどろになってしまった。


「あっつ…。くそセンリめ。あたしを、殺す気?」


「ははは、そうだねぇ…。でも君は僕を殺す気で行かないと…死ぬよ?」


「…そう。じゃあ『フィンブル』」


今度はさっきまでドロドロになっていた地面が凍ってしまった。


「ふふふ、凍れば…こっちのもの。『コキュートス』!」


そう言うと、センリは氷の籠に封印された。


「あれ…?意外と…あっけない…。まぁ、いいや。…ねぇ、審判さん。あと…二十秒以内にこの魔法を融けなかったら、センリは…。再起不能になる。つまり死ぬ。そうすれば、あたしの勝ち…。でいいよね?」


「は、はい。そうですね。相手が再起不能…つまり死ぬか気絶か戦闘不能になれば勝ち。それか相手が負けを認めれば勝ちですね」


「じゃあ、あと十秒…。はぁ…。…センリ…いるんでしょ?」


何もない空中にフィラルが話しかけると、センリの声が聞こえてきた。


「…へぇ~…。何でわかったの?」


「…ったく…。無属性の魔法使えるんだったらとっとと、使え。ボケなすが」


「フィラルちゃん…。スルー?ってかキャラ変わってる。ま、いいや。もう一度質問するけど、いつ気づいたの?」


センリがひょこって頭だけを空間から出した。


「何が?」


「抜け出たの」


「…コキュートスにお前を閉じ込めたとき…。気配、魔力マナが消えたから気になって調べてみるといなくなってた…から。…あと、十秒だったのに…」


フィラルが悔しそうな顔をすると、センリがフィラルを励ましてきた。


「ドンマイ!あ、そうそう…僕、負けを認めるよ…。…行けると思ったんだけど…まさかフィラルちゃんがここまで強かったとはね…。辞退するよ。ちょっと君の最初の魔法で怪我しちゃったしね…。久々に命の危険を感じたよ」


「だそうよ!」


センリの言葉を聞くと、パァッと明るくなったフィラル。


「…で、では!センリ様が辞退したことにより、この闘いの優勝者は、フィラルお嬢さんです!」


審判がそういうと、会場の観客席に座っていた人々が歓声を上げた。

やった!これでティフォディオークテ育成学園に入学できる!

フィラルが喜んでるのも束の間、フィラルには信じられない出来事が起きた。


「よかったな。フィラル!さすが俺の娘だ!」


「確かに!さすが俺の可愛い妹だ!」


「でしょ?って…え…?」


フィラルが嬉しそうに後ろを向くと、そこには天界にいるはずの父親と兄がいた。

戦闘シーンが短くなっちゃいました……。

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