43. 決戦の朝。解かれた封印と、驚愕の理事長。
内容を少し修正しました!
「やばいやばいやばい、本当にやばいって!」
「フィーちゃん、さっきからうるさいよ。一週間、あんなに地獄の特訓を頑張ったじゃないか」
呆れたように言うのは、かつての親友ネフィ――今は毒舌執事のノエルです。
「あたしだって練習はしたわよ! でも、いざ本番となると……!」
「はいはい、弱気にならない。決闘を自分で選んだんでしょう? だいたい君は……」
ノエルの説教が始まりかけたその時、ママがクスクスと笑いながら現れました。
「ふふ、朝から元気ね。でも二人とも、時間は大丈夫?」
時計を見ると、集合の一時間前。
「あ! もう、ノエルの説教のせいで時間がなくなったじゃない! 直前のウォーミングアップができないわ!」 「……悪かったよ。じゃあ、一気に転移しよう。しっかり掴まって」
ノエルが魔法陣を展開した瞬間、私は叫びました。
「ちょっ、待って! まだ陣に入りきってな――」 「では、奥様。行ってきます!」
強制転移。もし一瞬でも遅れていたら、私の体の半分は置いていかれていたことでしょう。
「……ねぇ、ノエル。あんた、あたしを殺す気?」 「まさか。君なら、半身がなくても魔法で再生できると思って」 「できるか、このバカ!!」
お詫びに練習を手伝わせ、私は決戦の地へ向けて最後の調整を終えました。
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「……ふぅ。そろそろ時間ね。行きましょうか」
一時間の猛特訓を終え、私は乱れた呼吸を整えました。隣のノエルは、汗一つかかず涼しい顔をしています。本当、可愛くない執事ね。
歩いて理事長室へ向かい、重厚な扉を叩きました。
「入れ」
短く応じたセンリの元へ踏み込むと、彼は顔を上げた瞬間、石のように固まりました。
「……遅いじゃないか、フィラルちゃ……って、誰!? ノエルの隣にいる、その美人は誰だい!?」
無理もありません。今、私の姿は「変身魔法」を解いた、本来の姿。 レボルヴァ公爵家の血を引く、精霊王たちの主としての、真実の姿なのですから。
「センリお兄ちゃん。その顔、マヌケすぎて笑えるわよ」
「えっ、その声……フィラルちゃんなの!? え、えええ!?」
絶句するセンリに、私は不敵な笑みを浮かべました。特訓で得た力、そして戻った記憶。今の私に、迷いはありません。
「さあ、早く『殺』りましょうか。あたし、忙しいんだから」
「……う、うん。それじゃあ、闘技場へ行こうか。……今の君には、手加減は必要ないみたいだね」
引き攣った笑顔を見せながらも、センリの瞳に戦士としての熱が灯るのを私は見逃しませんでした。 闘技場へ続く廊下、私の足音は今までになく力強く響いていました。 勝つのはあたしよ。見てなさい、センリ。
もしこれが分からないよ〜!や、
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