31.魔力(マナ)検査とIQ検査⁉︎
今回も短めです……( •́ฅ•̀ )
カンカンカンーー。
朝の鐘が鳴ると同時に、二人の親子が王都方面に行ける馬車へと歩いて行った。
「今日でいよいよフィーちゃんも王都に行くわね〜‼︎」
「うん!そうだね!……っていうかママ。なんで王都に行くの?」
「あれ?言ってなかったけ?フィーちゃんと同じ魔力を制御することができた五歳児〜の子供は王都に行って魔力検査をやって、IQ診断をやるのよ。それで、もし自分の魔力の量が多かったり、適正魔法が多かったり、IQが凄ければ王都にあるマジェイア学園に入学しなければいけないのよ」
ふーん。めんどくさっ!っていうか、
「それって強制?」
「……いや、断ってもいいけどね、そこで卒業したら将来いい仕事につけるのよ」
ふーん。やっぱめんどくさっ!
「じゃあ、断る」
あたしがそう言うと、ママが驚いた顔をした。
「えっ‼︎何で⁇」
「だって、めんどくさそうだもん。っていうかあたし、将来は冒険したいの!何でかわからないけどそれが私の夢だったから。……だからね、マジェイア学園じゃなくて、ぼうけんしゃになるためのティフォディオークテ育成学園に入学するの‼︎」
あたしが自分の心の中で思ったことを口にすると、ママは一瞬驚いた顔したが、にっこりと笑って「じゃあ、自分の夢を叶えなさい」って、言って頭を撫でてくれた。
「うん!自分の夢を叶えてみせるよ‼︎」
そう二人でニコニコと話ししながら王都方面に向かう馬車に乗った。
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「ねぇ、ママ?ここが魔力検査とIQ診断をやる場所なの?なんか無駄に大きい気がする」
私がここのでっかい建物を見てポツリと感想を呟いた。
ーーどういうことかって?それは自分で考えろって、無理か…。まぁ、実はね、今私が見ている建物は国会議◯堂みたいな大きさなのだ。
……あれ?国会議◯堂って何だろ…?ま、いっか!
「………ちゃん、フィーちゃん‼︎もう、何ボーッとしてるの?中に入るわよ」
「あ、うん。分かった」
ママに返事をすると、ママはニコリと笑ってあたしの手を握って中に入った。
……今日のママなんかニコニコ笑ってて気持ち悪いというか、怖いなぁ……。
しっかし、内装は外に反してそんなに派手じゃないのね〜。
あたしがきょろきょろして心の中でそう思っていると、目の前にお姉さんが近づいてきた。
「あなたがフィラル様でしょうか」
お姉さんはそう言って、あたしの背丈に合わせるように屈んだ。
「うん、そうだよ‼︎……ところでお姉さんは?」
「あ、自己紹介がまだだったわね。私はミューザと申しますわ。よろしくお願いしますね?フィラル様」
ミューザはそう言うと、お辞儀をした。
「えぇ、こちらこそよろしくおねがいしますわ」
あたしがお嬢様語で返すと、ママが驚いた顔した。
……今日、ママなんか驚きすぎ……。
「ふふ、では会場に案内いたしますわ」
「はい、よろしくお願いしますわ」
そう返事すると、あたしたちはミューザの後に続いていった。
多分、もうすぐ学園編に入ると…‼︎