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旧:転生少女の無双物語  作者: アイアイ
〜記憶喪失編〜
32/56

30.お兄ちゃん

すみません(◞‸◟ㆀ)

今回も短めです…( ´•௰•`)

「ま〜!」


あたしはそう言って大好きなママの胸に飛び込んだ。

………やっはろー‼︎あたしはフィラル!3歳!

ーー3歳がこんなに元気よく話せないって?……まぁ、それはそうだけどさ…。

ーーお前、3歳じゃないだろって、失敬な!正真正銘の3歳だ!…何でかよく分からんけど…なんか話せたのよ‼︎っていうかね、自分が本当に3歳なのかも分からないの。ママがなんか3歳だよ〜って言ってくれるけど、本当は違う気がするのよね〜……。なんか、自分は何十年くらいか生きてた気がするの……。

それをママに言ったら笑われたけどね!


「どうしたの?フィーちゃん」


「あ〜ちょ〜ぼ‼︎」


「あらあら…。ごめんね?今はお仕事で忙しいのよ」


「え〜……。やぁ〜‼︎あちょびたい!あちょびたいったらあちょびたいの‼︎」


「……フィラル?ママを困らせてはダメよ?」


突然ママが怖い顔して言ってきた。


「もしママを困らせることしたら、ファントムにさらわれちゃうよ〜」


「え、や〜‼︎」


ファントムって悪い人じゃん‼︎……人をさらっては殺したりするやつに攫われたくない‼︎


「じゃあ、ママを困らせてはダメよ?」


うっ、遊びたかったのに……。


「はーい…」


「ふふ、なら外で遊んでらっしゃいな」


「…うん」


あたしはそう言うと、外に出て行った。

……どうせ遊ぶ子いないもん‼︎

あたしが住んでいる家は村よりちょっと離れた場所にある。だから遊ぶ人がいないのだ。

でも、ここは森の近くだから山菜や薬草などが採れるし、川もしばらく歩けば着くから魚も獲れる。


「はぁ……。ちょっと森をおちゃんぽしゅるか……」


あたしはそう言って森に入っていった。



✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・✽・:..。o¢o。..:・



「あ、はーぶみっけ‼︎あと、よもぎもほとけのざもみっけ‼︎……やっぱここら辺はよくみちゅかるなぁ〜‼︎」


「……何が?」


「やくしょうが。あとね〜、しゃんしゃいも‼︎」


「しゃんしゃいって、山菜のこと?」


「うん!そうだよ〜」


「へぇ……。いろんなこと知ってるんだね」


「うん!だって、ここら辺はあたちのおにわだもん‼︎……ところで、おにいちゃんだーれ?」


あたしはそう言うと、さっきから背後にいるお兄さんを見た。


「意外とびっくりしないんだね…。まぁいいや。僕はただの通りすがりだよ」


「なまえ、ただのとおりしゅがりっていうのね」


「いや、違う違う違う‼︎なまえはセンリだよ」


「ふーん……。なんか、どっかで見たことのある顔と聞いちゃことのあるお名前ね…。まぁ、そこはいいとして、しぇんりって言うんだぁ‼︎ねぇねぇ、しぇんりしゃまか、しぇんりくんか、しぇんりか、しぇんりおにいちゃん。どれがいい?」


「センリでいいかな。ところで、君の名前は?」


「フィラル。ママはあたちのことフィーちゃんって呼んでるの。今三歳。それで、しぇんりはいくつ?」


「初対面にそんなこと聞いてはダメだよ?失礼だから」


「あわわ!ごめんなさい‼︎」


「ふふ、今度から気をつけるんだったら許してあげる。それと歳は六歳」


「それじゃ、しぇんりおにいちゃだね‼︎」


あたしがそう言って笑うとセンリお兄ちゃんも笑った。


「あ、そろそろ行かなきゃ。……ねぇ、しぇんりおにいちゃん。また、あえる?」


「……うん。きっと会えるよ。君が元に戻ったら姿を現わすよ」


センリお兄ちゃんはそう言うと、あたしが瞬きをしたら消えていった。

....君が元に戻ったらって、あたしはあたしだよ...?

変なセンリお兄ちゃん。


「ありゃりゃ。きえちゃっちゃの……。まぁ、いっか‼︎まちゃ会えると思うし。……って、暗くなってきちゃってるの‼︎いしょいでかえらなきゃ!!」


あたしはそう言うと、暗くなる前に急いで帰っていった。

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