22. 淑女の修行と、灼熱の翼。
ブクマが50件に到達しました‼︎(๑>◡<๑)
ブクマ、ポイント等いろいろありがとうございますm(__)m
家族と仲直りしてから数ヶ月。 私の魔力制御レッスンは、母様たちの心配(という名の過干渉)により、早々に「修了」という形で打ち切られてしまいました。そして、次に始まったのは……。
「フィラル様? 聞いておられるのですか?」 「……聞いてます……」 「ノンノンノー! そこは『聞いておりますわ』ですよ」 「……はい、わかり……ましたわ。オホホ」
(もう嫌だ、精神的ダメージがデカすぎる!) 姿勢やマナーを習うのはいいけれど、どうして言葉遣いまで「オホホ」に改造されなきゃいけないのよ。 教師を務めるのは、あの婆やことニイナ先生。変装はできるし、足は速いし、お嬢様教育まで完璧。……このお婆ちゃん、ハイスペックすぎて恐ろしいわ。
「フィラル様。家名を持たずとも、あなたは王太子殿下の婚約者候補なのですから、舐められてはいけませんわよ?」 「陛下には断ったはずですわ。それにマダム、淑女に歳を聞くのも失礼ではなくて?」 必死にお嬢様語で反論してみたけれど、ニイナ先生は余裕の笑顔でかわします。
「オホホ、まぁいいでしょう。……ですがフィラル様。もし飛べなければ、あなたは一生このお屋敷から出られませんわよ? それでもよろしいので?」 「――っ、それは嫌!」
一生カゴの中の鳥なんて御免です。私の夢、冒険者への道が断たれてしまう! 「それなら、今から特訓を始めましょう。……背中に魔力を集めてください」
ニイナ先生の目が、教育者の真剣なものに変わりました。 私は庭園へ連れ出され、教わった通りに魔力を全身に巡らせ、それを一気に肩甲骨のあたりへ集中させます。
「『我、フィラルは神々に要求する。証たる翼を我が背に!』……さあ、言い方は変えても構いませんわ。願うのです!」
私は深く息を吸い込み、魂の底から叫びました。 「私、フィラルは神々に願います。……どうか、私に天使族としての証、自由な空への翼をください!!」
刹那。 背中に、真っ赤に熱された鉄を押し当てられたような、凄まじい衝撃が走りました。
「っっっっっ!!!!!」 痛い。熱い。骨が砕けて、新しい肉が突き破ってくるような、耐え難い激痛。 「あああああ!!!!! 痛い、痛い痛い痛い!!」
「フィラル様!?」 「何の騒ぎだ! ……フィー!?」 異変を察知した父様たちが駆け寄ってくる気配がします。けれど、視界は真っ白に染まり、耳元では自分の絶叫が木霊するばかり。
「とうさま、かあさま……痛いよぉ……っ!!」
背中から何かが溢れ出す感覚と同時に、私の意識は奈落の底へと突き落とされたのでした。
今日も読んでくださり、
ありがとうございます(*^^*)




