20.もうみんななんか嫌い‼︎
遅くなってしまい申し訳ごぜいませんm(_ _)m
何でこうなったんだろう...…。ーーどうしたのかって?それはね、ちょい昨日ファイアを膝枕させて寝かせたじゃん。そのあと私も寝ちゃったんだよね〜。ってそうじゃなくて、んまぁそれがね、朝になったときに起こしにきてくれた父様と兄様に見つかって父様が今私の目の前で発狂してて、兄様はファイアに殺気を出してて、駆けつけた母様と姉様が宥めてるというね……。なんでこうなった…。っていうか、今こうなってるのにスヤスヤと眠っているファイアが憎いんだけど……。さっさと起きてこの状況をどうにかしてくれないかなぁ?
「んっ……」
あっ、起きた!
「ファイア‼︎ちょっとこの、現、じょ…うを……」
「おはよう、フィー。昨日はよく眠れたか?」
……やばいやばいやばい。ファイアが起きたってことが分かった途端、父様と兄様の殺気がめっちゃ怖いんだけど!っていうか、母様と姉様も二人をなだめてたっていうのに、起きたのを知った途端姉様が無表情になって、母様が怖いくらいニコニコと笑ってて怖い!
「どうした?そんなに震え..て…」
ファイアが私の心配をしながら母様たちとは反対方向、つまり私の方を向くと、固まってしまった。
って、おい!なんで私を見たら固まるのよ‼︎
「ちょっと、私を見て固まらないでくれる?」
そう言っても、ファイアはずっと固まったままなので、私のこと?っていう意味で自分に指差すと違うと言われてしまった。
「じゃあなんで固まってんのよ」
そう聞いても答えてくれないので、なんとなく後ろを向くと、アクア様やとフィンちゃんがファイアに殺気や射抜くような視線で見ていた。
「み、みんな…?視線が、殺気が怖いよ…?」
「いやいや〜、何言ってるの?フィーちゃん。っていうか昨日は大丈夫だった?」
「大丈夫だったよ!ファイアが助けてくれたし」
射抜くような視線と殺気はファイアに向けたまま、私にはやさしい声音でいうフィンちゃん。……器用だね…。
「ね、ねぇ、母様…?お腹が空いちゃった…よ」
この場の雰囲気を替えようと話を変えたのにみんな切羽詰まったように焦りだした。
「お腹すいたの⁈....みんな聞いて。フィーちゃんがお腹すいたらしいから、そろそろご飯を食べよう」
そういってみんなを仕切る母様。....切り替えはや!
まぁそんなわけで、ちょい?カオス的な朝を迎えたけど、無事に食事できた私だった。
「フィーちゃん!本当に続けるつもり?あんな魔力切れになるような思いをしたのに...」
「うん、そうだよ。止めようよ、ね?」
そういって、私を止めようとするアクア様と姉様。
……みんな私が倒れてから過保護になりすぎてウザイ...。
「大丈夫だって!みんな私が倒れてから過保護になりすぎ!」
「でも…」
「そうだよ!フィーちゃんにはまだ早かったんだよ!みんな心配してるんだよ?もう魔力切れになるんだったらやめたほうがいいよ‼︎ね?」
ブチっっ‼︎‼︎
姉様が私にそう言った途端に、私の中で何かが切れた。
「でもでもでもってみんなうざい!私が倒れて心配すんのはわかるけど過保護すぎ!姉様たちが「やった方がいいよ」「将来のためにもなるからさ!」って勧めたんだろ⁈なのに私が倒れた途端にこれだ。最初から私がそうなるんだって知ってんだったら勧めんなよ!」
そう言って逃げて行った私。---なんで逃げたかって?だってなんとなくその場に居にくかったんだよ!私がさっきの言葉を言った途端にみんなの顔が暗くなるし、こっちがいたたまれないから逃げたんだよぉぉ!
「みんなのばかぁぁぁ!!」
そう叫んで逃げる私。みんななんか大っ嫌い‼︎‼︎もういっそう家出しちゃうんだからね!
………そう言って家出をしようと屋敷の中を歩いているんだけど、迷子になっちゃった!テヘペロ♪
ーー迷子になっているところを見つかったら家出できねぇぞ?って、そうじゃん!見つかったらどうしよう⁈……あっ!こういうときはアクア様じゃん!…ってアクア様もあっち側だっけ?それとフィンちゃんも…。これじゃあ、無理じゃ…ない!グレーとファイアとフランちゃんがいるではないか!
「フランちゃん!ヘルプミー!」
「はいはーい!呼ばれて飛び出てきたフランちゃんでーす。どうしたの?」
「あのね、この屋敷から出たいんだけど迷子になっちゃった!どうしよう?」
「……んじゃ、翼を使って飛べば?」
「は?翼まだ生えないよ?」
「フィーちゃんは、今何歳?」
突然フランちゃんが質問をしてきた。
「は?フランちゃんの知ってる通りのピッチピチの5歳だけど?」
「んじゃ、フィーちゃんのお姉さんが言ってた翼が生える年齢は?」
「それは5さい……あっ!」
「そう。5歳。それと、フィーちゃんは今5歳。ちょうど飛べる年齢になってるよ〜」
「んじゃあ、飛べるんだ!…でもどうやって?」
「……わからん」
「おいぃぃぃ‼︎」
「ごめん、ね?」
そう言って消えていったフランちゃん。あんの裏切り者め!もう!これじゃあ、ずっと迷子じゃん。……はぁー。ノエル君がいたらなぁ…。
「お呼びしましたか?」
うわ!びっくりしたー。
「いきなり抱っこしないでよ!びっくりするじゃん!」
「ごめん」
そう言って謝るノエル君。
「別にいいけど、離してくれる?」
じたばたとノエル君の腕の中で暴れると、ノエル君の束縛がきつくなった。
「ごめん、フィーちゃん。奥様と旦那様の元に連れてくね?」
…こんの、
「バカ執事〜‼︎‼︎」
私の声が屋敷に響いた。
今日も読んでくださり有難うございました(^_^)
…ブクマやポイントをいつも有難うございます☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
まだまだど素人ですが、これからもよろしくお願いします‼︎