19.条件は....⁉︎
今回はセリフ多めです!
「フィラル様!制御してください!」
「....。無理です!こんな大きな火の玉は制御できません!」
「何言ってるんですか!出したのはフィラル様です!出した張本人が制御できなきゃ誰が制御するんですか!」
「でも....」
「でももムリも言わないでください!あなたが制御できなければ、この暴走した火の玉は止められませんよ!もし、これを止められなければ、みんな死にますよ!」
へっ⁉︎み、みんな死ぬの⁈えっ、それ嫌なんだけど...。
「嫌だ!」
「だったら.....」
「フィー!」
「姉様⁉︎それに母様や父様と兄様も!」
「強い魔力を感じたから来たが、これはお前の仕業か?」
父様が質問を投げてきたけど、今はそんな質問を応えれる暇はない!
「父様!そんなことより、これはどうやったら止まるんですか!」
「ムリだ。俺には止められない。止められるのは出した張本人しかできない....」
はぁ⁈じゃぁ、これはどうやったら止めるの!
「フィーちゃん!」
「フランちゃん!どうしよう!この火の玉どうやったら制御できるの⁉︎」
「えっとね....」
「フィー⁉︎そこに誰かいるの?」
姉様たちが何か言っているようだけど、今はそんな場合ではない。
「うんとね、多分アクア様なら知っていると思うの!」
「そうなの⁈...それじゃあ、アクアはどこよ!」
「多分今、下界にいると....」
「はぁ⁉︎じゃぁ、これは止められないってこと⁉︎.....もうやだ、手のひらが熱いよぉ。はやく休みたいよ.....。」
「.....フィーちゃん....」
「アクアはどこ⁉︎」
イラついて大声で叫んでしまったのは、仕方があるまい...。
「ナニィ〜?」
.....今、アクアの声が聞こえた気がしたけど、ただの幻聴だよね....。
「幻聴じゃないよ?私、ここにいるし」
「アクア⁈」
「うん、そうだよぉ〜。んで、どしたよ?」
「...その姿はいったい....、まぁそんなことは後で聞くとして、ねぇ!この暴走した魔法はどうやったら止まるの⁉︎」
「嗚呼、それはね、自分で止めるしかないね」
「マジで⁈私、止めれないよ⁈」
「嗚呼、そうなの?んじゃあ、ファイア呼ぶ?」
「えっ!なんでファイアが出てくんの?」
「あっ、言わなかったっけ?私たち精霊王は、それぞれの属性を操ってるってこと」
「言ってないよ。でもまぁ、それはいいからさっさとファイアを呼んで!」
「わかった!ファイア‼︎‼︎さっさと出てこーい‼︎」
大声を出して、空に向かってファイアを呼ぶアクア。……こんな大きな声を出さなくてもいいんじゃないかな…?
「ほいほーい。何の用だ?」
あっ!ファイアも人の姿じゃん‼︎っていうかイケメンと美人の精霊王が私の周りに来るとなんか一人だけブスでちょい悲しい……。
「うんとねぇ、フィーちゃんが出したファイアボールが暴走しちゃって、止めて欲しいの」
「……条件を飲み込んでくれたらいいよ」
「は⁈」
「ちょっ!あんた何言ってんの!」
いきなり条件を飲み込んでくれたらいいよって言われたからびっくりしたけど、これが止まるんだったら条件でも何でも飲み込んでやろうじゃないの。
「いいよ。だからさっさとこれを止めて‼︎」
「リョーカイ。『我、火の精霊王は命じる。火の玉よ!鎮まれ!』」
ファイアがそう言った瞬間、手のひらにあったどでかいファイアボールが消えた。と同時に地面に倒れこむ私。
あっ、終わったんだ……よかった………。そう思った途端に意識が遠のいた。
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「…ぃ、ふぃ….、ふぃ、い、フィー!」
「んっ……」
なんか、声が聞こえる…。
「私だよ!アクアだよ!お願いだから起きてよ!」
あ、くあ…?あくあ…アクア‼︎
「アクア‼︎」
「わっ!」
ん?何でアクアが水色の髪に、白い肌で顔のパーツが整っている10代後半の女性になっていた…。
っていうか、
「何で床に寝転がってるの?汚いよ…?」
「……フィーちゃんが転ばせたんでしょーが!」
「あ、ごめんなさい....?」
「いーよ、謝んなくても。はぁ〜、起きてくれてよかったよ。フィーちゃん、2日間も寝てたんだからね?」
えぇー、そんなに寝てたの?でも、そんなに疲れてないよ…?
「当たり前だよ。フィーちゃんのお父さんが、フィーちゃんが倒れた途端に駆け寄ってきて、超高度な上級治療魔法で、フィーちゃんの魔力を回復させた後に急いでフィーちゃんをベッドに寝かせた後に医者を呼んできてたからね」
えっ‼︎待って、それ本当だとしたら私が起きたのを知ったら、過保護になりそうで嫌なんだけど…。
「うん、ほんとd「フィーちゃん‼︎⁇起きたの⁈よかったぁ!どこも怪我してないね⁈身体大丈夫?だるくない?
あっ!精霊王様。フィーちゃんを見ていてくださりありがとうございます」
あちこち私の身体を触りまくった後、ようやくアクアがいることに気がついた姉様。
おいおい、アクア様の存在忘れるなよ…。
まぁそこはともかく、
「姉様。私は大丈夫です。だから離してください。苦しい……」
「わわっ!ごめん!」
そう言って離れた姉様。フゥ〜、苦しかった…。あっ!そういえば、
「ねぇ、アクア様。ファイア様は?」
「あぁ、様付けに戻っちゃった…。はぁー、ファイアならテラスにいるよ」
「えっ!ちょっちょっと、精霊王様⁈フィーちゃんをおいてどこに行くのですか⁉︎」
そう言って姉様の手をひいて外に出るアクア様。おりょりょ、どうしたんだろう?
まぁ、いいや。それはともかく…
「ファイア様…?」
何もない真っ暗な暗闇に向かってファイアの名を呼ぶと、ファイアが出てきた。
「よぉ、フィー。どうだ?身体の方は。魔力切れでぶっ倒れたけど、その様子だと大丈夫らしいな」
「ねぇ、ファイア様。さっき言ってた条件って何?」
「嗚呼、それはな、お前にしばらくの間膝枕をさせて貰いながら寝ることだ」
「.....しばらくの間って...?」
「....俺がもう良いっていうまでだな」
「ハァー....」
つい溜息をついてしまったが、それは仕方がないと思う。うんきっとそうだ。
「なぁ、良いか?」
「....良いよ。助けてもらったし、条件飲み込むって言ったのは私だからね」
「おぉ、偉い偉い。んじゃあ、膝枕させてくれ」
そう言って私のベッドに入ってくるファイア。おい、早速入るのかよ。
まぁ、良いけど.....。
そう呆れながらファイアに膝枕させてそのまま眠っていった私であった。
最後らへんはグダグダに終わってしまいましたが、気にしないで読んでくださりありがとうございますm(__)m
もし、誤字・脱字などがあれば、どうかご指摘をお願いいたします。