表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生少女の無双物語  作者: 胡蝶
〜幼少期編〜
12/62

12. 初めてのお留守番は、迷子とカオスな出会いから。

大変お待たせ致しました!(。>ㅿ<。)

「ねぇ母様、本当に大丈夫? フィーを一人にするなんて」  お姉様が心配そうに私を見つめるけれど、母様はハンカチを噛んで「うっうっ……」と嘘泣き中だ。 「本当は連れて行きたいけれど……もしこの子に万が一のことがあったら、私は……!」 「はいはい、分かったから。婆やを雇ったんでしょ? 行きましょう」


 お姉様の冷ややかなツッコミと共に、家族はバタバタと出かけていった。 (……さて。嵐が去ったわね。寂しいかって? 全然! むしろチャンス!)


 私は一人、家の中の冒険に出ることにした。  しかし、十五分後――。 (……ここ、どこ? まさかの自宅で迷子!?)  公爵家、広すぎ。自分の家がこんなに複雑な迷路だなんて聞いてない。心細くなった私は、つい前世の癖で鼻歌を歌い始めた。


「ふーふふん、ふふふ……」 「フィーちゃん! 見つけたわ!」 「おーい、こんなところで何してんだ?」


 妖精のフランシアと、火の精霊王ファイアたちが現れた。 (あぁ、みんな! 良かった、助けて……って、うわっ!?)


 背後から突然、大きな手にひょいっと抱き上げられた。 (誰!? ファイア様じゃない……え、めっちゃ美少年!?)  そこにいたのは、白銀の髪に藍色の瞳をした、私より五歳くらい年上の男の子だった。 「おい、こんなところで一人で何してるんだ? 危ないぞ」


(……いや、誰よあんた! 降ろして!) 「フィーちゃん、落ち着いて! 多分その子、母様が言っていた『婆や』の関係者じゃない?」  アクアブルーが冷静に分析するけれど、少年の後ろからさらに強烈な「気配」が迫ってきた。


「おーい! ノエルやー! どこへ行ったんじゃーい!」  ――シュパパパパッ!!  残像が見えるほどの猛スピードで走ってきたのは、六十代くらいのお婆ちゃん。 (速い! あのお婆ちゃん、エンジン積んでるの!?)


「あっ、婆や! ここだよ!」  私を抱いた少年・ノエルが叫ぶ。……ってことは、この爆走お婆ちゃんが噂の「婆や」!?


「フィラルお嬢様……! お初にお目にかかります、ニイナと申します。……こら、ノエル! お嬢様を勝手にお抱きするでない!」  ゴツッ!とノエルの頭に婆やの拳が落ちる。 「いったぁ! 何するんだよ婆や! この子が一人でハイハイしてたから、心配して助けてあげただけなのに!」


 ……あ、いい子だった。疑ってごめんね、ノエル君。  けれど、二人の自己紹介が始まった途端、空気は一変した。


「お嬢様……今、私のことを『あーあ(婆や)』と呼んでくださったのですか!? ああ、なんてありがたい日なんじゃ!」 「ねぇ、僕のこともノエルって呼んでよ! ほら!」


(……圧がすごい。この二人、家族に負けず劣らずハイテンションなんだけど)  感極まって涙を流す婆やと、私を抱きかかえてぴょんぴょん飛び跳ねるノエル君。  その横で、精霊王たちは「……これ、大丈夫かな」と遠い目をしている。


(……ねぇ、ランス。私の平穏なお留守番ライフはどこへ行ったの?)  前途多難な予感に、私は一歳児なりに深いため息をつくのだった。

今日もありがとうございました!( ͒ ु•·̫• ू ͒) ♡

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ