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旧:転生少女の無双物語  作者: アイアイ
〜幼少期編〜
12/56

12.一人でのお留守番です‼︎

大変お待たせ致しました!(。>ㅿ<。)

「ねぇ、お母さん。本当に大丈夫なの?フィーを一人にしても」


「うーん、本当は連れて行かせたいんだけどね〜、フィーを連れて行ったら危ないところに行くし、もしこの子が怪我などでもしたら……」


そう言って、嘘泣きをし始める母様。それを慰める父様と兄様。一方の姉様は、母様の嘘泣きを見破っていたのか、普通に接していた。


「たしかに、危ないところに行くけどさ、もし私たちが行ってる間に何かしらあったらダメじゃ無い?」


姉様が問いかけると、母様は


「大丈夫よ。今日は婆や雇ってきたのよ」


って言った。


「え……だから昨日の夜お母さんウキウキとお金を持ってどこか出かけて言ったのね……」


えっ、マジで?ちょい怖いんだけど。でもまぁ、婆やを雇ってくれたんだし、感謝しなきゃね〜。

っていうか、婆やって雇えるの?………あぁ、そですか。無言ですか。わかりましたありがとございます。


「うふふ、まぁこれで納得してくれたかしら?それじゃ、そろそろ行きましょう」


「ん、行くか。フィーは大人しく、婆やの言うことを聞くんだぞ」


「あい!」


「まぁ、心配だけど、婆やがいるから大丈夫よね。それじゃあ、行くね?」


「あい!」


「気をつけろよな、俺のフィラル」


「あい……」


そう言葉を残して出て行ったみんな。ーー寂しいのかって、ぜんぜん寂しくないもん。だから、家族がいない間、ちょい散歩しよっと。


「あえぇ?」


ここどこ?みんなぁ〜、どこよ。......まさかの私迷子⁇‼︎どしよー。自分の家はきっと狭いだろうって思ってたのに、この家広すぎるもん。迷子になっちゃったよ。まぁ、迷子のなった場合は、あの歌だ!


「ふーふふん、ふーふふん、ふふふふん」


「フィーちゃん!」


ん?なんかフランちゃんの声が聞こえたけど……、気のせいだよね‼︎


「おーい!」


…………やっぱり、フランちゃんの声だよ‼︎


「フアンあー」


「見つけた!」


「うわ!」


急にファイア様の声がしたと思ってたら抱き上げられてびっくりしたー!

もう!ファイア様‼︎いきなりだきあげ……だれ⁉︎

白銀の髪に濃い藍色の瞳でめっちゃ顔が整っている優しそうな私より5歳上に見える男の子。

が、私を抱き上げていた。っていうかナレーターしてる場合じゃない!この子、誰⁈


「フィーちゃん‼︎」


あっ、フランちゃん!それにアクア様たちや本物だと思うファイア様も!じゃなくて、

みんなぁ〜助けて!この人勝手に私を抱き上げてくるんだけどぉ。


「もしかして、今日あなたのお母様が言っていた婆やのことじゃない?」


いやいやいやいや、フィンちゃん、もうボケたの?婆やは女だよ⁇何よりこの子めっちゃ若いし。


「んじゃあ、誰なのかな?」


こっちがそれを知りたいのに聞かないで!まったくもう。ん?なんか聞こえるんだけど………。


「おーい、ノエルやー。どこじゃ〜!」


声のほうを見てみると、60代くらいのお婆ちゃんがもんのすっごいスピードで走っていた。

あの人、お婆ちゃんなのによくそんなに走れるな。感心するわ。


「あっ!婆や!ここだよー‼︎」


その声に応えるように大声を出す、私を抱きかかえた少年ノエル。

って、待ってよ。あの人が母様が雇った婆やなの⁉︎まじでかよ……。

って、うわ‼︎びっくりして伏せてしまった顔を上げたら目の前にお婆ちゃんがいたからびっくりしたー。


「まさか、あなた様がフィラルお嬢様でしょうか?」


そう聞かれたので、うなづいたのは良かったものの。

このお婆ちゃん、何言ってるの?フィラルだけど、お嬢様って何、お嬢様って……。

私、お嬢じゃないよ……。


「そうですか、そうですか。お嬢様であったのですか。って、ノエル!何お嬢様を抱っこしておるのじゃ〜!」


突然頭を叩かれたノエル君。………痛そうだね。


「いった!婆や!何するんだよ!痛いじゃん」


「それはお前が勝手にお嬢様を抱っこしておるからじゃ!」


「知らないよ!ちょい散歩してたらこの子が一人でハイハイしてたから、心配して抱っこしてあげたのに何で僕が叩かれなきゃいけないんだよ!」


…………、急に抱っこしてきたのは私を心配してだったのですか……。ありがとう、ノエル君。

私が心の中でノエル君に感謝してると、お婆ちゃんが話しかけてきた。


「そうじゃった。お嬢様はまだ私たちのことを知らなかったんじゃったな。それでは、自己紹介しなければな。

私の名前はニイナじゃ。気軽に婆やと呼んでくれ」


「……あーあ?」


「おお、お嬢様が私のことを婆やと呼んでくれた。今日は何というありがた日なんじゃ」


……どうしたんだろう。婆やがおかしくなっちゃった!

私がノエル君の腕の中であたふたとしてると、ノエル君が話しかけてきた。


「ねぇ、僕のこともノエルって呼んでよ!」


強引だね…。まぁ、しょうがないから呼んであげる。


「おえう?」


「わぁ〜!お嬢が僕のことをノエルって呼んでくれた!やった〜!」


……。何この状況。涙を流しながらぶつぶつと何か言っているお婆ちゃんと、その側で1歳児を抱きかかえながら喜んで飛び跳ねる子供。そして、その状況を苦笑したり、遠い目をしながら見守っている妖精や精霊王たち。

もう一度言おう。何この状況‼︎ ……………本当に母様たちがいない間、大丈夫かなぁ?


今日もありがとうございました!( ͒ ु•·̫• ू ͒) ♡

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