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転生少女の無双物語  作者: 胡蝶
〜幼少期編〜
11/62

11. 初めての空、初めての誕生日。

今日もよろしくお願いします٩(๑>◡<๑)۶

「フィーちゃん、起きて!」 「あう?」


 寝ぼけ眼の私を呼んだのは、妖精のフランシアだった。 「のんきに『あう?』じゃないわよ! 今日は家族とお出かけの日でしょ。ほら、準備して!」


(あ、そうだった! 数日前に兄様たちが約束してたっけ……)  そんなことを考えているうちに、お姉様のフィリエルが淡い水色のミニワンピースを持ってきた。背中には大きなリボン。 (……え、これ着るの? 私、まだ一歳児よ? 派手すぎない?) 「大丈夫だよ、フィーにぴったりの服なんだから。さあ、お着替えしましょうね!」


 お姉様の魔法のような手際で、あっという間に着替えさせられた私。  ふと見ると、家族全員が集まっていた。


 ショートヘアのフィリエル姉様は黄色のミニドレス、母様は背中の開いた豪華なマーメイドドレス。兄様と父様は灰色のタキシード。 (……すごい。これで『普段着』なんだから、この家、本当に感覚がバグってるわ)


「終わったか? よし、行こう!」


 父様の合図で、家族が一斉に背中の真っ白な翼を広げた。 (え、ちょっと待って。まさか……飛ぶの!?)  怖くなってお姉様の服にしがみつくと、彼女は私を優しく抱きしめた。 「大丈夫、安全だからね」 「うん! フィーちゃん、空の旅を楽しんで!」  精霊王アクアブルーが励ましてくれる。その瞬間、体がふわっと宙に浮いた。


 ――バサッ!


 力強い羽ばたきと共に、景色が一気に遠ざかる。 (うわあああ! 速い、速すぎるって! これジェット機並みじゃない!?)  私は目をつぶり、お姉様の胸に顔を押し付けて必死に耐えた。


 やがて、ふわっと着地の感覚。目を開けると、そこは雲の上に浮かぶ巨大な黄金の屋敷だった。  勝手に古い扉が開き、パンッ、パンッ!という軽快な音と、鼻をくすぐる火薬の匂い。


「「「フィラル、一歳のお誕生日おめでとう!!」」」


(えっ……今日、私の誕生日だったの!?)  降り注ぐ花吹雪と、家族の眩しい笑顔。全く気づかなかったけれど、どうやらみんなでサプライズを計画してくれていたらしい。


「みんな知ってたのよ、フィーちゃん!」 「せっかくの主役なんだから、楽しまなきゃ損だぜ?」


 フランシアとグレーが耳元で笑う。  転生して一年。前世では孤独だったかもしれないけれど、今の私にはこんなに賑やかで温かい家族(と、最強の使い魔たち)がいる。


(……よし。今日は思いっきり、祝われてあげようじゃない!)


 私は「あい!」と元気に返事をして、豪華なケーキとプレゼントの山へ、一歳児の全力で突撃したのだった。

投稿少し遅れてしまいました。

待ってくれた皆様、申し訳ございません!(๑•́ω•̀๑)

次回はなるべく早く投稿できるようにします(。>ㅿ<。)

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