表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生少女の無双物語  作者: 胡蝶
〜プロローグ〜
1/62

1. 最後に吐いたのは、強気な毒舌でした。

初投稿です。誤字、脱字等があると思いますがどうか暖かい目?で読んでいって下さい。

お願いします m(_ _)m

「きりーつ! 礼!」


「ありがとうございましたぁー……」


 電車の走行音と、家路を急ぐ車のエンジン音が混ざり合う、放課後の夕暮れ時。


「あーあ、今日も授業つまんなかったなぁ……」


 私は、オレンジ色に染まったアスファルトを適当な足取りで歩いていた。この時の私は、数分後に自分の人生が「完」となるなんて、これっぽっちも思っていなかった。


 視界の端で、不自然な黒い影が動いた。

 全身黒ずくめの男が、小さな女の子に向けて鋭いナイフを振り上げている。


「っ?! 危ない!」


 体が勝手に動いた。考えるより先に、私は女の子を突き飛ばしてその背中を庇っていた。


 ドスッ、という嫌な衝撃。


 熱い鉄の棒を押し当てられたような激痛が背中に走り、一瞬で体の力が抜けて、膝から崩れ落ちた。


「お……お姉、ちゃん……?」


 女の子の震える声。視界が急速に赤く染まっていく。


「だいじょ、ぶだよ。……君、怪我、してない?」


「無いの。でもお姉ちゃん、血がいっぱい出て……っ!」


「だから、大丈夫なんだって……。それよりも、お願い」


 私は残った力を振り絞って、女の子の目を見つめた。


「今すぐに、警察でもどこでもいいから、誰かを呼んできて。……いい、止まらずに走りなさい。分かった?」


 必死に頷いて走り去る女の子の背中を見送って、私はようやく一息ついた。

 背後を振り返ると、あの男の姿はすでにない。


(……くそ、逃げやがったな、あんにゃろう。……あー痛い。マジでふざけんな。クソが……っ)


 心の中であの男に最大級の悪態をつくけれど、口から出るのはゴボリという鈍い音だけ。


 やば、これ……死ぬの?


 冗談じゃない。まだやりたいこと、山ほどあるのに。幼馴染のあいつに、喧嘩したまま謝ってもいないのに……。


 生きたい。まだ、死ねない。


 そんな私の叫びを無視して、世界から色が消え、目の前が真っ暗な闇に飲み込まれていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ