表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死んだら魔王になりました!?  作者: ギャリー2世
5/10

05『仲間を増やしましょうーその1』

今回から新しいキャラが登場します。

魔王ゼノンも登場します。

ウェートが魔王の宴(ウロボロス)に行ってから一週間がたった。

ウェートは今、深い森林が生い茂る森『ドラゴの森』に来ている。

ここには、強い竜や珍しい龍がいると、ヴァエルから教えてもらい、この森へときた。


「きっと、良い竜が仲間になる・・・と信じたいものだ。

とは、言ったもののここの竜は血の気の多い荒々しい竜ばかりだな・・・。」


ウェートは森の奥に進むにつれて、強力な竜が出現するはものの気に入った竜が出てこないのか全部倒していく。


「もう少し、奥に進んでみるか・・・。」


ウェートは、さらに森の奥へ進んでいく。

しばらく森の奥へと進むと、草原らしき開けた場所へ出ることができた。

ウェートが周りを見渡すとそこには、一匹の幼い子竜とその子竜を集団で攻撃する竜がいた。


「やはり、異世界であってもいじめは絶えないものなんだな・・・。」


子竜は、全身傷だらけで今にも息絶えそうにしていた。

すると。


「キュー・・・キュー・・・。」


子竜はウェートがいることに気が付き、消えそうな声でに助けを求める。


「助けてやるか・・・。」


ウェートはそう言い竜の方へと歩み寄る。

すると、竜はウェートの存在に気が付き、威嚇し鋭い牙や爪を向けて来る。


「誰に牙を向けている? 俺は、魔王だぞ・・・。」


ウェートはスキル『絶対的威圧力』を使い、竜の集団を威圧した。

それに反応し、木々は騒めき、鳥は飛び去る。

それを感じた竜は己の直感が大音量で危険信号を出していたのだろう。

竜はこの場から逃げ出すかのように、飛び去って行った。


「さて、この子竜は俺の城で引き取らせてもらうとしますかね・・・と。」


ウェートが拾った子竜は体長が約90cm程度の子竜で竜が大人になると体長は大きいので50mは軽く上回るサイズになるらしい。

ウェートはこのことをヴァエルに伝えるとアッサリ了承してくれた。

その後、子竜を看病していくにつれて次第に元気を取り戻していった。

さらに、ウェートはこの子竜のことを詳しく知るためにゼノン・ヴェルドが治める国『竜帝郷(りゅうていきょう)』にこの子竜とともに行くことにした。


ー北の国『竜帝郷』ー

ここは、【邪帝竜】 ゼノン・ヴェルドが治める国『竜帝郷』。

この国の人口の大半は、竜族もしくは竜人族が占めている国。

そこは、竜が平和で暮らしていた。

とても、魔王に支配されているようにはウェートは見えなかった。


「いつかは、こんな平和な国にしていきたいな・・・。」


そして、ウェートは国の中心部に聳え立つ城『竜魔城(ドラゴンキャッスル)』の門前に来たのだが。


「下等種族の亜人が魔王ゼノン・ヴェルド様に面会なんてできるわけないだろう!!」


「早くこの国から立ちされ!!この雑魚が!!」


と言われたので、ウェートはイラッとしてしまい門番(モブ)2匹を地面に生えるオブジェにしてしまった。


「あ、やっちまった・・・。」


しかし、既に時遅しとはこの事を言うのだろう。

何処からともなく、飛竜や水龍、地竜の衛兵が約300匹が出てきて、包囲されてしまった。ウェートが理由を言おうとしても、聞く耳を持たず攻撃してくるのでめんどくさくなり、ウェートは『地獄の重さ(ヘル・グラビトン)』で全兵を地面に滅り込ませ城内へと入った。


「はー、此処の衛兵多すぎ・・・。」


「キュー・・・!」


子竜はウェートの頭に乗り、ウェートの髪を噛み引っ張る。


「いだだだだ!! 何すんだよ!?」


「キュー・・・。」


ウェートが子竜を見るとお腹を指さす仕草をする。


「なんだ? お腹すいたのか?」


そう聞くと、子竜は頷く。


「なら、ゼノンになんか食わしてもらうか!」


そう言うと、子竜は嬉しそうに尻尾を振る。


「にしても、城内に誰もいないのか? 広すぎて迷うなぁ・・・。」


すると、大きな扉があるのを見つけた。


「ここか? ゼノンー? いるか?」


どうやら、ウェートが入った室内は王室の間らしく、玉座の方を見るが誰もいない。

その時。


「この『竜魔城』にいとも容易く侵入するとは・・・。」


「侮れませんねぇ・・・、【重力闘士】ウェート・クロノス・・・。」


王室の扉の死角に身を潜めていたのか、軍服を着た飛竜の男と魔装束衣を着た地竜の男が出てきた。


「お前らもしや、幹部の人か!?」


「いかにも、我のn・・・。」


「いやー! よかった! 悪いけど、ゼノンが何処にいるか教えてくれないか?」


ウェートは、軍服の飛竜男に尋ねる。


「え・・・ちょ・・・。」


「で、何処にいるの?」


「あ、はい、この部屋の出て右へ行き、そこの角を曲がった先にある自室に・・・。」


「そうか、ありがとうな!」


そう言って、ウェートはここを出て、ゼノンのいる自室向かった。


「「・・・。」」


「あれが、【重力闘士】ウェート・クロノス・・・?」


「想像していたのとめっちゃ違いますね・・・、ソドム。」


「しかも、王とは思わせる風格を出していなかった。シュパルはどう思う?」


軍服を着ている飛竜の竜人族ソドム・ドラゴルド。竜魔城の全衛兵の軍隊長で冷静沈着な竜人族。

白衣を着ている地竜の竜人族シュパル・ニュート。超天才軍師で、肉弾戦よりも魔法を多用する竜人族。


ーゼノンの自室ー


「ゼノン? いるかー?」


ウェートがドアを開けて入るとベッドで横になっているゼノンがいた。


「ゼノン? おい、客だぞ起きろよ!」


ウェートはゼノンを揺さぶって起こす。


「んご? くぁぁぁぁ・・・。」


ゼノンは呑気に欠伸をして、起き上がる。


「よう! 起きたか!」


「はぁ!? なんで、お前がここにいる!? ・・・って、貴様の頭にいる子竜はどうした?」


ウェートはこれまでの経緯をゼノンに話した。

子竜は肉をワイルドに食べている。


「ドラゴの森にこいつがいたのか? だとしたら、かなり希少種だぞ。」


「キュー?」


「希少種の中でも最も希少・・・、幻竜種だ。

我も幻竜種の本物を見るのは初めてだ。幻竜種は伝説の存在とされていて、もう絶滅したと聞いていたが、生き残りがいたとは・・・。」


ゼノンは、ジロジロ子竜を見る。


「ウェート、お前が拾ったなら名を付けてやれ。お前がこいつの親になるのだ。」


「名前は・・・。」


ウェートは、子竜を見て考える。


「ヴィール・・・、ヴィール・ドレイクだ! よろしくな! ヴィール!」


「キュー!」


子竜改め、ヴィールは嬉しそうに啼く。

こうして、ウェートの新しい仲間第一号が加わったのだった。

次回は

『仲間を増やしましょうーその2』

です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ