04『魔王の宴開幕 後編』
後編です!どうぞ!
ウェート「作者ぁぁぁぁ!!予定より投稿日、二日も遅れてんじゃねぇかぁぁぁ!!」
ぎゃぁぁぁ!?ウェート!?待ってこれにはわけg・・・うぎゃぁぁぁ!?
※後書きに続く
ー魔王の宴の会合室ー
ウェートは、色んな魔王の話を聞きつつ、メインのアルゼンの議題の方を聞く。他の魔王の私語を気にせず、アルゼンは話を進める。
もう、二時間ほど話しているがアルゼンの口は閉じない。
ウェートは、しびれを切らし言った。
「なぁ、こんなお喋りのためだけに、魔王はこんなしょうもない会議するものなのか?聞いていて、眠くなるぜ・・・。
もっと、こう・・・論より実力主義なことを予想していたんだが・・・。」
すると、アルゼンの勘に触ったのか、アルゼンがこう言う。
「チッ・・・、黙っておれ、亜人族の魔王・・・!
そもそも、私はお前のような下等種族が魔王などと思いたくないぞ・・・!」
まるで、化けの皮が剥がれたかのように、アルゼンの口調が丁寧な感じから一転して乱暴な口調に変貌する。
すると。
「しかし、私はこの亜人族の魔王の言い分に賛成だぞ、アルゼン。我等、魔王はもとより力や武力で世界を支配する。知力ばかりに頼っていては、いつしか他国や人間どもに返り討ちにあうぞ。」
と俺の言ったことを理解したのか無口であった【紅血姫】 レナ・ヴァレットは正論を述べた。
「お、アンタも俺の意見に賛成してくれるのか!」
「フンッ・・・、勘違いするな? 前々からこの会議は無駄話ばかりだから、貴様の言い分に乗っただけだ。」
このレナという魔王、無口かと思いきやかなり発言するタイプみたいだと、ウェートは心の中で思った
。下手して、このことを言うとレナに殺されると感じたからだ。
「ま・・・まぁ、良いでしょう。では、無駄話はこの辺にして、最後に魔王が七名に増えたので、我々を象徴する名を付けましょう。」
「これ、いつも勝手に決まるよな。」
「アタシ、メンドイからパス~。」
「さすが、魔王フリーダムだなぁ・・・。」
ウェートがそういうと。
「ならば、亜人の魔王ウェートよ・・・、そう述べるということは良い名を思いついたのか?」
【邪帝竜】 ゼノン・ヴェルドが声をかけて来る。
「そうだな・・・、七人の魔王だから、【七つの魔王組曲】ってのはどうだ・・・?」
言うと全員が黙り込んでしまった。
「あ、あれ? 変だったか・・・?」
「ククッ・・・クハハハハッ!! 気に入った! これより、俺らを象徴する名は【七つの魔王組曲】で決まりだ! 他に、意見はないな!」
ゼノンは高笑いしながら、他の魔王を確認する。他の魔王は異議なしという。
こうして、俺ら魔王を象徴する名が決定したのだった。
「これにて、今回の魔王の宴は閉会です。皆様、お疲れさまでした。」
そういうとアルゼンは俺をギロッと嫌々しく睨むと、一瞬にして消え去った。
「へぇ、あれが転移魔法か・・・。かなり便利な魔法だな。
しかし、アルゼンのあの感じから察するに敵に回しちゃったみたいだな。」
そう言っていると、ほかの魔王たちが帰る中、ゼノンが席を立ち、こちらへ歩み寄って来た。
「ウェートよ。俺は、貴様が気に入った。
餞別だ、俺が貴様に二つ名を付けてやろう。」
ゼノンがニヤリと笑い、言ってくる。
「亜人の魔王で重力のスキルの所持者であろう?
ならば、【重力闘士】だ。良い名であろう? 【重力闘士】 ウェート・クロノスよ。」
「【重力闘士】・・・。良い二つ名だ。ありがとうな、ゼノン!」
そう言って、ウェートとゼノンは握手を交わした。
ゼノンは見掛けによらず、とても友好的な魔王のようで安心したウェートであった。
「では、また会おう・・・。【重力闘士】ウェート・クロノスよ・・・。」
ゼノンはそう言うと、ここから猛スピードで飛び去っていく。
すると、まだ残っていたのか、全員がいなくなったのかを待っていたかのように、【魔神王】 デモン・ルーヴァンがこちらへ歩いてきた。
こいつは、最後まで無表情で何も喋らなかったので一際不気味だとウェートは終始感じていた。
「・・・、アルゼン・キリオンに今後気を付けるがいい・・・。いつしか、アルゼンは貴様を潰しに来るであろう。戦力の増加をするといい・・・。【重力闘士】 ウェート・クロノスよ・・・。」
ウェートは、デモンの地獄に飲み込むかのような囁きに一歩も動けなかった。
デモンはそう言うと、転移魔法で消え去った。
「な、何者なんだ・・・アイツ。」
ウェートは、それから二分ほど一歩も動けずにいたのだった・・・。
※前書きの続き
ウェート「たくっ、日付くらい守りやがれよな!!」
は、はい・・・、気を付けます・・・。
『今回の説教人、ウェート・クロノス』