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<R15>15歳未満の方は移動してください。

時計の針は私の脈の速さを教えてくれた

作者: しろかえで
掲載日:2023/08/04

他愛のない短いお話です。



R15は、ほぼ形だけ(笑)

 商談はあっけなく、ほんの10分くらいで終わってしまった。


有体(ありてい)に言ってしまえば知坂(ともさか)君とクライアントの信頼関係はすっかり出来上がっていて……パステルトーンブルーのイタリア製生地のスーツにほのかにオフホワイトのブラウス、腕には1969 PETITE ROSEのウオッチという勝負服に加え、勝負下着まで身に付けた私は、本当のところ……いたたまれない程、恥ずかしかった。


でも平々凡々とした私が知坂君に対して『できる先輩』である為には精一杯取り繕わなくてはならない。


落ち着き払った笑みをたたえ、“後輩たる”彼を「お疲れ様!」とランチに誘った。



 今日は土曜日、本来は休日なのだからと、グラスビールでささやかな祝杯をあげ、二人して旬野菜のセイロ蒸しに舌鼓を打つ。


少し暑くなってきたからとジャケットを脱ぎ、フレンチスリーブのブラウスを露わにしたのは勿論私の“計算”だ。


私のちょっとした所作の加減で()()()()が彼の目に入るはず。


彼にとっては同期の()たちとは違った立ち位置の私だ。


律儀すぎるきらいのある彼に()()()()()には“ハンター”の心が要る!!


そんなわけで…今、私の頭にはトーケンズの“ライオンが寝ている”が流れている。


やがて“オトコの子の視線”が腋の下からチラチラ絡み潜り込んで……嫌でない『ゾクッ!』が背中から髪の毛の先へと駆け抜けていく。



どうしよう!


本格的に危ない!!


こんな余裕な顔して

仕事の話でカモフラージュしているけど


カレに


「この後、予定あるの?」


なんて聞いている。



ねえ!キミは男の子でしょ?!


私の事

齧ってみたくないの??



「映画でも観ましょうか?」


なんて、すまして言っているけど、


どうせ観るんなら二人して寝っ転がって観ようよ。


何度よそ見をしてもいい様に……話を良く覚えている名作旧作にしよう!!



「あっ! この店、美味しい冷酒あるのよ!」


緩やかに彼を絡め取る為の施策の第二弾!!


可愛く片手を挙げて店の人を呼び止め、一合の徳利に猪口二つをオーダーする。


その腕で時を刻む“PETITE ROSE”は……


カレの事を齧りたくてたまらない私の胸の内のドキドキを

あからさまに指し示していた。


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― 新着の感想 ―
[良い点] きゃわわ♡ ですヾ(*´∀`*)ノキャッキャ 本当にすごい、毎日様々な物語を書くおねぇさま。 (*˘︶˘*).。*尊敬する。 短いお話の中でも、楓おねぇさまの情景描写は、とっても丁寧だぁ~…
2023/08/04 16:31 退会済み
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