昔のお話ー記者
お待たせしてしまい大変申し訳ございません。一応書いてはいたんですが自分でも首を傾げる出来だったので少し流れを再編してました。
今回こそ勝てる。
そう思って挑戦して、前回の死因となった隠し球を避け、攻撃を続ける。
しかし、ボスのHPが残り1ミリ程度の量になった瞬間、ボスは本気を出し、一気に激しさを増した攻撃になすすべもなく敗北した。
この挑戦はおよそ46回目であり、このゲームに挑んでいる人間としては驚異的な数字だった。
しかしその驚異的な数字を叩き出した本人は
「ああーっ!なんであそこで発狂しだすかなーもう!ふざけないでくださいよ!なんで残りミリレベルの体力で発狂モードに入るんですか!絶対製作者の底意地悪いでしょ!ドが付くSな人でしょ!」
そう叫ぶ彼女に周りの人間は奇異の視線を向けるーのではなく、同情的な視線を向けていた。復活エリアの外側に出ると赤い髪の少女に声をかけられる。
「また負けたのかよお前!」
「…別に。だってこれはそういうゲームですから。負けるのが普通なんですよ」
「ハハハ!それがさっき『まあこれだけやればもう確実に勝てますよ』って言ってた奴のセリフかよ!」
「うるさいですよ!あなたは私より1つ先のステージに行ってるってだけで偉そうにしすぎなんですよ!」
そんなやりとりをしていると、作者からのアドバイスメールが飛んでくる。
このアドバイスメールは同じステージでの死亡回数が40回を超えると死ぬたびに届くようになる。救済措置的なものなのだろうが、こういった物を好まない人は設定からオフにする事ができる。彼女は使えるものはなんでも使う人間なので、もちろんオンにしている。
「さて、恐らく最後の発狂モードに関しての内容だと思うんですが…」
件名:作者からのアドバイス
最後の発狂モードの攻撃は全てランダムなので、頑張って避けよう!
ps:これは鬼畜ゲーであって覚えゲーではありませんよ?わかります?
「は、ははは…」
「お、おい?どうしたんだ?」
このpsの内容には流石の彼女も我慢の限界だった。そして突然纏う空気が変わった彼女の様子に赤髪の少女は少し引いている。
「わかりましたよ。それならやってやりますよ!絶対クリアして見せますからね!キチゲーマーがあ!」
怒りの炎を燃やす少女は決意した。
何があろうとこのゲームをクリアしてやると。そしてキチゲーマーをボコボコに叩き潰してやると。
そして彼女は結局キチゲーマーと戦ったのだが、全くもって勝てず、更には勝ち逃げするかのように姿を消した。
しかし今、彼女は1年振りにキチゲーマーと相対し、目的を達成しようとしていた。
「ねぇ、キチゲーマーさん」
「何だよ」
「今日こそ、あなたをボコボコに叩きのめします!」
そして、かつて狂った死の世界で数え切れないほど戦った二人は正しすぎる世界でもう一度戦うのだ。
キチゲーマーが作ったゲームっていうのは要するに1人称視点のVR版のI wa○naみたいなものです。




