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リアルのお話その2

て、テスト?げ、月曜日に終わりますから!なんの問題もありませんね!(現実逃避)

「ふへーっ疲れたぁ…」

ログアウトして伸びをすると思わず変な声が出てしまう。しかしまあ変な声が出る程度にはVR疲れがあるようだ。


VR疲れとは、仮想現実内で激しい動きをすると脳が実際にそういう動きをしたと錯覚して、疲れが出てくるというものだ。最近は技術が進んで昔ほど酷くはないし、むしろ言ってしまえば多少激しい動きをした程度ではVR疲れが出ない程度にはなっているのだが、やはり今回の戦いでは流石に疲れが出たようだ。


その後、昼食を取り、午後からどうするか考えていた。


「どうすっかなぁ…暇なんだよなぁ。流石にあんまり長い時間連続でINしてると少し体に悪影響が出るとか聞いたことあるからなー」


数分考えた後


「よし、街に行こう」



臨が街に行くと、夏休みだからなのか普段よりも多くの人が行き交っているように見えた。


実を言うと街に来たのは理由がある。

それは自分のゲームの腕の衰えだ。今日虐殺者と戦ってなんとか勝てたから良かったものの、臨は自分のゲームの腕前が落ちているとはっきりと自覚した。ガチでやっていた頃ならもっと早く倒せたはずだ。少なくともピンチに陥ることはなかったはずだ。


そう…彼が今日行く場所は

「ここに来るのも久しぶりだな…」

ゲーセンである。



ゲーセンに入った俺はまずあまりブランクのないゲームから始めて慣らしていこうと思っている。

と、言うわけで始めたのは音ゲーでございます。最後にやったのが一年程前だったので相当下手くそになっていることは容易に想像がつく。


という訳でレッツスタート!


数分後…


「がああああー!」

バン!バン!

余りに実力が下がっており、今までなら余裕で理論値に届いていた筈の曲がフルコンすらできない。その苛立ちから思わず俺は台バンと呼ばれる行為をしてしまっていた。ダメだ…まずい!始めてからもうレートが0.5も下がっている!どうにかして巻き返さないと…(使命感)


次、格ゲー

「あ、ちょ、やめ、だああああー!」

ボロ負けであった。ランクが!ダイヤモンドからゴールドまで落ちた!もうヤダァー!


次、アクションゲーム

「なんだこいつ煽りやがってぇー!ぜってえ許さねえ!」

これもボロ負け。しまいには煽られる始末。因みに煽って来たやつはあとで煽り返してやった。ザマァ。


つ、次…



その後、なんとか8割程度までは実力を戻せた(と思う)が、正直に言って今の俺はかなり自信を失っていた。はぁー。どうしよ本当に…もうなんか俺が今までアナペルで戦って来た敵って雑魚なのかもなぁ…


気分を落ち込ませつつ、家に帰るために駅に向かっていると奴がいた。きっと、この時の俺は割とどうにかしていたのだろう。それは、普段の俺からしたら有り得ない行動だった。


俺が見つけたのは、そう。

美人な生徒会長と仲睦まじげに歩く、優の姿だった。

俺は、唯一の理解者に向かって走り出した。

実はその時、会長は優に告白しようとしていたのだ。そのせいか明らかに挙動不審なのだ。もう不審者かってレベルで。

「あの…会長?どうしたんですか?」

「えっ!?いや、別に、なんでも…いや。今から私の言うことを、真剣に聞いてくれないか?」

「…はい」

会長の雰囲気から何か大事な話だと悟ったのだろう。

優も佇まいを直し、真剣な表情になる。

「優、私は、君の事が、」

しかしそこに、最悪の邪魔者()が向かっていた。

「君の事が、好」

「ゆうえもーん!」

会長が、決定的な一言を言おうとした、その瞬間。優に何かが横から勢いよく飛びついて来た。会長は一体何事かと、思わず言葉を止めてしまう。よく見ると、その何かは、確か、優の親友の、初瀬 臨…だったか?

「うおっ!どうしたんだよ、臨」

「うおー!聞いてくれ!マイソウルフレンドよ!」

「わかったわかった。でも、ちょっと待ってろ。なんか会長から大事な話があるらしいから。えっと、会長?それで、結局なんなんです?」

「も、もう大丈夫だ!問題ない!」

「そうですか…?ならちょっとこいつなんとかしなくちゃいけないんで、帰りは別々でいいですか?」

「わかった。そうしよう」

そうして、二人は去って行った。会長を残して…

「おのれ…初瀬 臨め…!」

ひょっとしたら奴は他のどの女子よりも邪魔な存在なのかもしれない。

そんなことを考えつつ、帰るのだった。

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