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〜プロローグ〜

というわけで新作です。大丈夫!ほかに書いてるやつもちゃんと完結させるから・・・

その男は、ゲームが大好きだった。それも、俗に言う()()ゲームと呼ばれるような物が。

彼は、そのように呼ばれているものをクリアしきった時、この感覚を他の人にも教えてあげたいと思った。


そして、数年後、彼はネット上で化物、又は神などと言う呼び名で呼ばれていたが、もっとも多かった呼び名は




ーーーーーキチゲーマーと。呼ばれていた。





そこは、電脳空間の中。

その男は、野良ゲームを、やっていた。


曰く、そのゲームは人間にできるものではない。

曰く、これは絶対に製作者がテストプレイしていない。

曰く、このゲームをクリアできなくとも、ハマる人間は大勢いる。と。


その男も、その大勢の中の一人であった。


「クソっ!こんなん避け切れる訳ねーだろ!」

そう言いながら、遮蔽(カバー)に入り、必死で怪我に応急処置を施す。

遮蔽からは銃弾が弾かれる音が断続的に鳴り響き、男の焦りを一層加速させる。


応急処置が終わり、身を出し、ナイフを持ち一気に大量の敵に肉薄し次々と敵を倒していく。


時には銃弾を避けながら、時には敵の体を盾にしながら。


「よし…この調子で行ければ…」


男のほんの一瞬の油断。


いつもならどうって事のないはずの1発に、頭を撃ち抜かれて(ヘッドショットされて)しまい、あっさりと男は死んで(ゲームオーバー)してしまった。


そして強制的にロビーに戻された男を待っていたのは、多くのプレイヤーの拍手だった。


「おめでとう!」

「よく頑張った!」


そして、多くのプレイヤーの中から出てきた一人の男に気づき、声をかける。


「ラナルさん!これで、俺もようやく…」

「ああ、そうだな。これでお前も…」


「「初心者卒業だ!」」


そう。普通のゲームだったら間違いなくランキングのトップに食い込むような動きをしたにも関わらず、その男はようやく初心者を卒業できるレベルなのだ。その会話から、このゲームの異常性がよくわかるが、皆一様に心の底から祝福の言葉を上げている。

そう。なぜならこのゲームは、彼が作ったゲームなのだから。


「絶対に、俺たちはこのゲームをクリアして見せるぞ…キチゲーマー!」


そう言いながら、男は笑った。

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