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#1 持つ者、持たぬもの

突然だが異世界と聞いて君達はどんなものを思い描くだろう。最強の武器とか能力とかを持ってモンスターを倒し、美少女に囲まれたハーレム生活だろうか。それとも大して強くはないがなんとなく良い感じなほのぼの生活だろうか。


毎朝、目覚める度にそこが僕の望む場所でないことにガッカリする。僕は地球に転生したい。いや、確かに僕が今いる所も地球なんだけどね。それ転生って言うのかな?まあとにかく前までの地球に戻りたいのだよ。


今更だが僕は今、襲われている。目の前の彼女からの力強い拳を僕は左右に避けながら後方に下がる。


「ロックブラスト!」


ソフトボール大の石つぶてが僕の顔面目がけて放たれる。僕はそれをギリギリの所で避ける。正直このくらいなら余裕でよけられる。彼女の攻撃は力こそあるものの動きが単純だ。とにかく避けやすい。実はまだ1度も攻撃を食らってないし、僕も攻撃をしていない。

こんなことをかれこれ10分くらいやっている。勝手に力尽きるかと思ったのが馬鹿だった。こいつは体力馬鹿だ。一緒にすんなよ?そしてここは運動上だ。校舎の窓から観戦している人がいる。どこの戦隊ショーだよ。握手はしないからな。


そろそろ恥ずかしいから終わらせるか。彼女が繰り出した右手を掴み、そのまま捻りながら彼女の背中に持っていった。


「イタタタッ!降参!降参!」


流石の彼女もこれでは動けなかったようだ。俺は手を離し彼女を解放した。まだ痛むのか肩をぐるんぐるん回している。


「次は絶対勝つんだからね!」


まだ懲りないようなので頭にチョップを食らわせた。


「アイタッ!」


彼女は宮園 砂夜(みやぞの さや)。高校1年。隣に住む幼馴染みだ。先使っていた「ロックブラスト」は彼女の砂や岩を生み出す能力(ちから)の応用である。俺を実験台のように最近使えるようになった能力を朝っぱらから練習している。ちなみにあれは魔法ではなく()()だ。魔法と違って覚えたりする訳では無い。ある時突然使えるようになる。


僕は諏訪 灯火(すわ あかり)。砂夜と同じ私立花坂高校に通っている高校2年だ。冒頭で言った通り僕は以前の地球、能力の存在しない地球の生活に戻りたいのだ。いや、皆が能力もってるならそりゃ欲しいけどね。皆持ってるから買ってー!と言う子供と一緒だな。


「あかりはやっぱり強いなぁ。なんでそんなに強くなれるのー」

「砂夜の攻撃が当たらないだけだろ。俺は強くない。」

「むぅー!」


本当の話なのだから仕方がない。


「早く教室行けよー」

「じゃあ明日も練習付き合ってねー!」


手を振りながら1年生のフロアである2階で別れる。僕は2年生なので3階だ。


「おっす灯火。今日もいい闘いだったなぁ」

「最後しかお互い指1本触れてないけどね」


コイツは平山 快斗(ひらやま かいと)。瞬発力の能力持ちだ。能力には人それぞれあって砂夜のように何かを生み出す能力やコイツのように身体そのものに現れるものもある。


「今度俺ともやろうぜー」

「お前には手加減なしだぞ」

「ちぇっ」


当たり前だ。男に手加減はできない。


「どちらにしても貴方は負けるわよ」

「そりゃそうなんだけどなぁ」


そう、コイツは僕に勝てない。運動神経が悪すぎるのだ。瞬発力以前の問題だ。


彼女は渡辺 (わたなべ )カレン。能力は持っていないが頭がとてもキレる。噂だが、中学の時にクラスのいじめっ子だった女子がカレンをいじめた次の日からそのいじめっ子は不登校になったそうだ。いったい何をしたんだか。


「今日って特異能力調査の日だったよな」

「そうよ。私も能力がないのに受けなければいけないのは少し面倒ね。私はオーロラを見てないって言るのに」


そう現在、特異能力については各国の研究者達が研究中だ。ある時、世界各地で虹色のオーロラが観測された。僕もそれを見た一人だ。それからというもの各地で能力者が発見された。もちろん能力を持ってない人もいるし、まだ発動していなかったり気付いていない人もいる。僕は恐らくまだ発動していないに当てはまる。能力をもつ人の共通点がそのオーロラを見たという事だからだ。そして虹色のオーロラが最初に観測されたのは2年前の事だった。今もたまに観測されることはあるが数は少ない。

僕達は今日、能力の有無や能力がある人にはどのようなものかを調べる年に2回の検査の日だ。


「まあ見てないって嘘つく人もいるし、気付いてないだけの人もいるからね」


ちなみに能力の有無は能力発見機という装置を使うので検査をすると嘘をついてもバレる。


「ホームルームを始めまぁす。席についてぇ」


うちのクラスの担任教師渡辺(わたなべ)マリはカレンの姉である。超ほんわかした先生だ。

カレンは嫌そうにしているが、クラスで男女から共に人気の先生だ。


「じゃあ出席番号順に廊下に並んだら検査室に行ってねぇ。あっ、お喋りはだめよぉ?」


僕達はぞろぞろと検査室の前まで来ると


「では呼ばれた人から一人ずつ入って下さい」


看護師のような人が中から出てきてそう言う。

何人か終わったところで僕の番が来た。正直あまり能力があろうと無かろうとどちらでもいい。どうせ使える能力じゃないのだろう。

検査を受けた後、医者?の人から話をされる。


「君なぁ、」

「はい」

「なんか凄い能力があるよ」


マジで?

投稿頻度は分かりません。

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