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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第95話

     95

 午後からの自分の時間を過ごし、夕方には散歩に出て、キッチンで夕食を自炊した。取った後、入浴して、午後九時前にはベッドに潜り込み休む。深く考え込まずに淡々としているのだが、俺自身、健康的な生活のリズムに慣れていた。

 夜間はゆっくり休む。一晩眠ると、冬の朝は冷たい。午前五時には起き出し、キッチンへと向かう。気付けのコーヒーを一杯淹れて飲み、朝食を作った。味噌汁をお椀一杯分作ってから、ご飯や納豆と一緒に食べる。食後ヨーグルトを口にし、後片付けを済ませた。

 洗面所へ入り、歯磨きと洗顔をする。電動髭剃り機で髭を剃り、支度を整えてから、書斎へと向かう。パソコンを立ち上げて、キーを叩き始めた。あまり考えることなく、原稿を作っていく。慣れていて、苦痛はない。

 確かに腱鞘炎で掌や腕が痛い。自然に治すことを心掛けていて、たまに鎮痛剤を飲むぐらいだ。特別な治療はしてない。四十代になって、体の痛みが出始めた。座ってばかりいるので、逆に疲れる。

 だが、仕事には打ち込めていた。元々文筆家志望でそれを叶えたのだし、マスコミなどには出なくても、一作家としてちゃんとやっている。売れるか売れないかは別問題だ。俺の書くミステリーはあまり流行ることはない。というよりも、ミステリーなど一部の作家の寡占物だ。大御所の本は派手に売れても、俺のような中堅の書く物は売れない。だから市場の動向など、考えるだけまるで無駄だった。

 昼まで原稿を打ち続ける。ネット小説の原稿を三回分書き、入稿してからパソコンを閉じた。そしてゆっくりし始める。リビングで録っていたテレビドラマを見て、その後、読書した。いろいろあっても、仕事後は寛ぐ。また明日も愚直に原稿を書くのだし……。(以下次号)


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