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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第88話

     88

 冬の日は冷える。夕食と入浴を済ませて、午後九時前には眠る準備をし、そのまま寝付く。疲れていると、熟睡できる。日々良質な睡眠時間を確保していた。もちろん、食事や規則正しい生活も大事だ。思う。俺も健康的な人間の一人だなと。

 午後のちょっとした時間に自宅マンション近辺を散歩することもある。運動不足を解消するのにウオーキングはいい。ペットボトルなどを持ち、水分補給しながら歩く。雨の日は傘を差せばいいだけだ。日課にしていた。

 一夜明け、午前五時には目が覚める。起き出し、キッチンへと向かう。コーヒーを一杯淹れて飲み、朝食の支度をした。いつも通り味噌汁を作り、ご飯や納豆などと一緒に食べる。そしてヨーグルトを口にしてから、後片付けし、洗面所へと向かう。歯を磨き、洗顔して髭を剃った。

 書斎でパソコンを立ち上げて、キーを叩き始める。慣れていると、原稿を作るのも速い。毎日やっていることだから、板に付いていた。書き慣れているのである。頭の中にある情景をそのままディスプレイ上に映し出す。

 師走に入った。十二月は何かと慌ただしく忙しい。出版社や雑誌社は、来年一月や二月発表の作品の原稿を入稿しろと言ってくる。先取りしていても、締め切りはあっという間に来るから、大変だった。毎日追われることになる。

 余裕はあった。いろいろあっても、規定日までに原稿を書く。当たり前のことなのだが、徹底していた。作家にとって、作品を作るのが苦になることはない。スランプの人は大変だろうが……。

 ちょうど午前中が終わる頃に、その日の仕事に片が付く。データを保存して、パソコンを閉じた。そして書斎からリビングに移動し、録っていたテレビドラマを見る。読書もした。ゆっくりと。(以下次号)


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