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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第83話

     83

 その日も午後はゆっくりと過ごし、夕食と入浴を済ませて、午後九時には眠る。毎日疲れていた。いくら調べ物などをしないで書いていても、原稿のチェックは入念にやって入稿する。事件モノは読者との騙し合いだ。それは十分承知していた。

 夜間は眠り、午前五時に起き出して、キッチンでコーヒーを一杯淹れる。飲みながら、朝食を作った。味噌汁は毎日作るのだし、朝はしっかり食べる。

 土曜で出版社や雑誌社が休みなのだが、午前六時半には書き物を始めた。キーを叩き、原稿を作っていく。疲れていてもやる。一日のリズムとして。パソコンをフル稼働させ、執筆を進める。別に違和感はないのだ。常に一定量の仕事をする。平日も休日も。

 部屋の中はBGMだけにしていた。余計な音は立てない。雑音は感性を妨害する。掛ける音楽などは常に気にしていた。外の雑音などは苦手なのである。部屋に面している道路は騒音などで喧しいのだし……。

 長年作家をやってきて、いろいろ思う。だが、これと言って後悔したことはない。大学で創作を勉強したことは無駄になってないのだし、新人賞経由でデビューしているから、仕事には恵まれる。やはり作家はよほどの例外でもない限り、新人賞や文学賞などを獲って文壇に出てくる。それが当たり前だ。

 ネット小説や月刊誌の連載原稿などを書く。時間を有効活用する。そういった年齢になってきた。四十代はある意味、過酷だ。自ずとそう思うようになる。

 昼まで仕事し、執筆が終わってパソコンを閉じた。そしてゆっくりし始める。テレビドラマはどれも同じようなものばかりなのだが、常に見ていた。本も読む。別にトレンドばかり追いかけてるわけじゃない。いつも充足してないと気が済まない性質なのだ。ゆっくりの中にも常にリズムを作るのだし……。(以下次号)


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