表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本を書く仕事  作者: 竹仲法順
80/245

第80話

     80

 昼間ゆっくり過ごし、夕食と入浴を済ませたら、後は寝るだけだ。午後九時前にはベッドに潜り込み、一晩休む。熟睡できても、冬の朝は起き出すのが辛い。それに起床直後も眠気があった。起きたらキッチンに入っていき、コーヒーを一杯ブラックで淹れて飲むのだが……。いつも午前五時前には目が覚めている。寝床に潜ったまま、少しだけ二度寝していた。慢性的に疲れが溜まっている。特に脳を使い過ぎていて、疲労はかなり増していた。

 朝食を作り、取ってから、後片付けする。今日は祭日で出版社も雑誌社も休みなのだが、通常通りパソコンに向かい、執筆するつもりだ。朝一で原稿を書く。いつもと同じである。健筆というやつだった。

 長い年月、出版界と関わっているうちにいろんなことを体験するのだし、この世界に居続けると、思うことは多々ある。文人の才能は文筆のみならず、ありとあらゆる方面に発揮される――、間違いない事実なのだけれど、納得できることばかりじゃない。大御所作家は肝心の執筆をゴーストライターなどに任せて、別の活動に専念するのが筋だ。

 ほんの一握りの書き手しか売れない。それは間違いない事実である。俺自身、迷いはない。マシーンに向かい、淡々と原稿を作っていく。執筆後の入稿作業にも慣れていた。長年続けてやっていることなので……。

 昼になると、書き物の仕事も終わり、キッチンで自炊して食事を取った。午後からは寛ぎ続ける。時間を計画的に使いながら……。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ