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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第78話

     78

 日曜も午後の時間を過ごし、夕食と入浴を済ませてから、午後九時には休んだ。ずっと原稿を書いているので、掌や腕が痛い。だが、執筆は仕事であり、一つのリズムになっている。本業だから、気を抜けない。

 月曜の朝、午前五時に起き出し、キッチンでコーヒーを一杯淹れて飲む。エスプレッソだと、目が覚めた。何せだるさはある。いくら朝起きが習慣化していても、冬場の朝五時は辛い。

 味噌汁を作り、朝食を済ませてから、洗面所へと向かう。歯磨きと洗顔をし、書斎に入った。パソコンの電源を入れて、起動させてから、キーを叩き始める。

 原稿を書きながら、いろいろ考えていた。別に俺自身、作品が売れなくても構わない。単に執筆依頼が細々と来れば、それでいい。読者にもてはやされる作品など、この世の中にほとんどないものと思えた。プロの書いたものですら売れない時代である。出版など、単なる知名度だとしか言いようがない。

 昔から付き合いのある書き手も、重版出来なんて稀だとメールで書いていた。当たり前だろう。著作に増刷が掛かる作家など、ほんの一握りだ。俺だって重版とはほとんど縁がない。

 ネット小説も書き進めた。この仕事は案外楽である。ネットなど所詮あやふやな媒体だから、多少事実関係と違うことを書いても大丈夫なのだ。もちろん、歓楽街の描写などは想像の産物である。

 その日も昼まで原稿を書き、一日の仕事を終えて、午後からはゆっくりした。軽く昼寝などをした後、テレビドラマを見たり、読書したりする。幾分疲れは溜まっていたのだが……。(以下次号)


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