表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本を書く仕事  作者: 竹仲法順
77/245

第77話

     77

 昼食を取ってから、夕方までずっとドラマを見たり、読書したりして過ごした。そして午後六時には夕食を済ませ、入浴して、午後九時には眠る。すぐに寝付く。途中で目が覚めることもあったが、基本的に睡眠は取れていた。

 翌朝午前五時に起き出し、ベッドを出て、キッチンへと行く。日曜なので、ゆっくり眠っていてもいいのだが、早起きは習慣になっている。だるくても起きて活動し始めた。

 味噌汁を作り、ご飯や納豆と一緒に食べて、その後、洗面する。そして書斎に入った。パソコンを立ち上げて、キーを叩き始める。変わらない休日だった。出版社や雑誌社が休みというだけで。

 今城からはメールが来る。東部出版も作家に原稿を書かせるということが難しいらしい。分かる気がした。出版不況もあるのだが、今の文壇には気骨のある作家はほとんどいない。俺だって、仕事が増えることもないのだし、かと言って減ることもなかった。特定の書き手の作品ばかりが集中して売れ、話題になるのが現状だ。

 だが、ずっと思っていることなのだけれど、脚光を浴びるということは実に大変だ。そんなことは望んでない。売れてくると、私生活まで乱される。俺にとって、今の状態が一番よかった。地味に原稿を作るのが、結局は性に合っている。それに俺自身、目立って売れてなくても原稿の依頼が来るプロ作家である。矜持というものがあった。人間は自分の地位や立ち位置に相応しい心を持ってないといけない。常にそう感じていた。所詮、今現在売れている作家でも技術やメンタル面が底流なら、いずれ売れなくなり、先は暗い。

 昼前まで原稿を書き、ネット小説もきっちり三回分を入稿してパソコンを閉じた。そして寛ぎ始める。疲れは溜まっていた。昼食後に軽く仮眠を取ってもいい。午前五時に起きれば、昼間は自ずと眠気が差す。当たり前といえば、当たり前なのだが……。毎日メリハリを付けて生活する。もちろん、休憩も上手く取りながら……。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ