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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第76話

     76

 その日もあっという間に日中が過ぎ、夜が来て、眠る時間になった。午後九時過ぎにはベッドに潜り込み、休む。アラームを午前五時にセットしてから、だ。睡眠自体きっちり取れていた。頭の中ではいろいろ考えていても、夜間は寝付くのだ。

 翌朝も午前五時前には起き出し、キッチンへと入っていく。コーヒーをブラックで一杯淹れて飲み、朝食を作った。朝のだるさはあったのだが、栄養を補給しないと、体が動かない。食事を取ってから、後片付けし、洗面所へと向かう。

 歯を磨き、洗顔して書斎に入った。パソコンを立ち上げて、キーを叩き始める。疲れていたのだが、ちゃんと姿勢を正してマシーンに向かうと、自ずと作業ははかどる。俺自身、原稿を書くのは苦にならなくて、執筆も楽しさがあった。十年以上やっているので、慣れているのだ。

 ネット小説を綴っていく。あえてネット上で自分を宣伝するために書くのだが、それもいいと思える。何せネットにはいろんな趣向の作品が載っていて、自分を売り込むための手段なら、何でもありだ。いずれ電子書籍でもいいから、発売されれば、読書家の目に触れる可能性も高い。そう思い、書いていた。

 今の収入でも十分安定している。その点は気にすることもなかった。だが、作品が売れてくれば、いろいろと話も出てくる。最近、素人の小説などでもドラマ化や映画化などが多い。さすがに考えるところはあった。仮に自作がそうなれば、今とまるで違ったことになる。もちろん、可能性は極めて低いのだけれど……。

 昼になり、その日の仕事も終わってゆっくりし始める。録っていたドラマを見ながら、一息入れた。昼食前に軽く一杯コーヒーを淹れて飲みながら……。(以下次号)


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