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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第75話

     75

 その日も昼食後、録っていたテレビ番組を見たり、読書したりしているうちに過ぎていった。夕方になり、夕食を食べて入浴を済ませてから、午後九時にはベッドに潜り込む。連日疲れていた。何かとやることが多くて。

 翌朝も午前五時前には起き出し、キッチンへと向かう。コーヒーを一杯淹れて飲み、食事を作って取った。朝は一日のスタートだ。準備などがいろいろある。歯を磨き、顔を洗って髭を剃ってから、書斎へと向かった。

 パソコンを立ち上げて、キーを叩き始める。絶えず仕事を続けた。原稿を作っていく。掌や腕は腱鞘炎で絶えず痛いのだが……。ネット小説を書きながら、あれこれ考えていた。確かに原稿が思うようにはかどると、気持ちいい感じがする。逆に途中で止まってしまうと、感情は急落していた。実際、その繰り返しだ。

 十一月半ば過ぎの日中は寒い。一か月前に出したコタツに足を入れて、テーブル上にあるパソコンに向かう。風邪などは引かない。元々俺にある病気というのが鬱だけで、他の病気には罹らないのだった。それに努めてマイペースなのだし……。

 午前中フル回転で原稿を書き、昼になると、パソコンを閉じてキッチンで自炊する。出来合いの食事などを買わずに、自分で作っていた。少しでも金が浮く方法を考えている。もちろん、俺自身、稼ぎのうちで使う金はわずかで、後は貯蓄に回す。

 食事後、コーヒーを淹れて飲み、午後一時半過ぎから読書し始めた。案外時間がない。やはり一人でやる在宅業務だと、時間の使い方を考える。特にブランクタイムはどう使おうか、迷ってしまう。俺だって、もうそんな年代に来たのだ。日々時を無駄にしないように、と思う気持ちが強くて……。(以下次号)


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