表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本を書く仕事  作者: 竹仲法順
71/245

第71話

     71

 その日も午後六時過ぎには夕食を取り、入浴も早めに済ませて、午後九時前には休む。毎日執筆が大変なのだが、一日に書く原稿はそう多くない。常に書いているから、慣れていた。特にミステリーなどの事件モノは、作品もワンパターンと言えばワンパターンだ。壮大な虚構を作るのに苦労するのだけれど、きちんと手順を踏んでやっていた。

 日曜も午前五時には起き出し、キッチンでコーヒーを一杯淹れて飲んだ後、朝食を作る。寒い朝は味噌汁で温まっていた。強い健康志向が、俺に栄養のいい食べ物を作らせる。それに汁物は単に具を入れて煮込むだけだから、簡単なのだし……。

 食事を取ってから、洗面所で洗面した。歯を磨き、顔を洗って髭を剃る。そして書斎へと入っていった。多少疲れは溜まっていたのだが、パソコンを開けば業務開始だ。キーを叩き、ドキュメントに加筆していく。部屋にはキータッチ音が鳴り響いた。カツカツカツと。

 ネット小説も書き足していく。発光体は目を痛めるのだし、長時間作業すると、疲労が出る。書きながら、合間に眼球を休めることも考えていた。絶えず時間に追われる。休憩中も原稿のことで頭がいっぱいだ。

 ちょうど正午ぐらいまで書くと、一日の仕事が終わる。健康的なのだ。夜書くことはないのだから……。仕事が終わると、作っていたデータを保存して、パソコンを閉じた。昼食を取り、録っていたテレビ番組を見始める。外は晴れていた。窓の内側から窺う限りでは……。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ