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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第7話

     7

 一日が終わり、眠りに就く頃になると、一安心する。午後十時にはベッドに潜り込むのだから、夜間目が覚め、朝は午前五時に起き出す。真っ先にコーヒーを一杯淹れて飲んでから、朝食を取る。そして洗面し、一日を始めるのだ。ずっとこのライフスタイルで来ていた。狂いはない。

 午前中の時間は書斎での原稿執筆に充てている。パソコンを立ち上げて、キーを叩くのだ。いろいろあっても、健康的だった。それにスランプということがない。原稿は常に書けている。

 ネット小説の原稿はその日も三回分書き、メールで今城のパソコンのアドレス宛に入稿した。ずっと長編ばかり書いている。昔から何かと長いストーリーを綴ることが多く、自己最長の原稿は三千枚だった。その作品は月刊雑誌に長期連載していて、単行本化され、上中下三巻分冊で総計二万部ほど売り上げたのである。増刷が一回掛かった後、絶版になった。

 ミステリーと呼ばれるものはいろいろ書いてきたのだ。特にハードボイルドに関しては、だいぶ研究した。未だに警察小説を手掛けている。特に警視庁の警官は作中によく登場させていた。

 その日も午前六時半から正午前まで執筆し、パソコンを閉じる。そして読書に切り替えた。一日に十枚から十五枚程度、多くても二十枚ぐらいで止めておく。特に焦ることなく着実に書いて入稿する。

 午後の読書は愉しい。いろんな本を読むのだが、書評を手掛けることがあるから、新刊などにも万遍なく目を通す。日々勉強していた。常に何かしらに触れて学ぶ。幸い、まだ頭脳は衰えてない。大量に売り捌くための、体のいい売文を書く暇があるぐらいなら、本を読むのに時間を割きたい。いつもそう思っていた。(以下次号)


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