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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第69話

     69

 その日も午後五時過ぎには入浴し、その後、夕食を取る。疲れていたのだし、食事を取ると、徐々に眠気が差してきた。午後八時半過ぎにはベッドに潜り込み、一晩休んで、翌朝も午前五時前には目が覚めた。起き出し、キッチンへと向かう。

 いつも通り、コーヒーを一杯淹れて飲む。起き抜けにエスプレッソを口にすると、覚醒するのだ。朝食を作り、テーブルに並べて食べる。朝は和食だ。基本的にご飯と納豆、味噌汁を用意し、ヨーグルトを添える。食事自体、偏っているわけじゃない。味噌汁には野菜やカットした肉などの具をたくさん入れている。必要な栄養はきちんと取れていた。

 食事後、洗面所で歯磨きと洗顔を済ませ、髭も剃ってから、書斎へと向かう。午前六時半には始業だ。パソコンを立ち上げて、ドキュメントを開き、キーを叩き始める。掌や腕などは痛いのだが、幾分無理して執筆していた。

 確かにコツコツ積み上げていくような力は俺にある。継続性というのか、勤勉さというのか?毎日必ず原稿を書く。疲れていても、仕事はしていた。地味さが、売りといえば売りなのだが……。

 ネット小説は進んでいる。ほとんど毎日書いていた。連載なので、先の分まで先行して入稿する。今城も担当編集者として俺の原稿を読んでいて、サイトを見ていると、掲載時に直しが入っていることまで分かる。まあ、生の原稿がそっくりそのまま載るということはまず有り得ない。どんな作家の原稿にも必ず修正が入る。

 昼前まで仕事し、作ったデータを保存してパソコンを閉じた。そしてゆっくりし始める。録画していたドラマを見ながら寛いだ。テレビを見終わったら、読書する。作家が本を読まないことはない。常にいろんな文章に接する。俺の一日は極めて計画的に進むのだ。分刻みぐらいでスケジュールを組んで。(以下次号)


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