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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第60話

     60

 毎日同じことの繰り返しなのだが、それが積もり積もって人生となる。そう気に留めてなくて、淡々と過ごしていた。原稿は進むのだが、どうしても疲れが出てしまう。執筆中はパソコンをフル稼働させ、仕事に臨んでいた。

 秋から冬になりかけで、寒さが増す。特に朝は寒い。ベッドの中で縮こまっていた。だが、午前五時には起き出して、キッチンへと移動する。コーヒーを一杯淹れて飲んでから、朝食を作った。ご飯と味噌汁と納豆、それにヨーグルトで腹を満たす。

 それから洗面し、書斎で原稿を書き始めた。確かに体はきついのだが、きちんと椅子に座ってパソコンを起動させると、自ずと執筆モードになる。

 いろいろ考えながらも、原稿を進めていく。ネット小説も書き足していった。一日に三回分ぐらい書く。アクセス数はそこそこだった。もちろん、俺の地名度は大したことない。ただ、書いていけば、名売りぐらいにはなる。

 執筆した分から推敲していく。原稿は書き加えたり、削ったりだ。作家にとって、推敲作業ほど酷なものはない。脂身を削り、シャープにしていく。これが実際、大変な作業なのだった。人気の書き手ほど苦戦する。何せ、小説は伏線を作るのも削るのも限界があるからだ。

 一日の執筆が終わると、作ったデータを保存し、パソコンを閉じる。昼からは時間が出来た。ゆっくりし始める。いろいろ考えることはあった。テレビ鑑賞や読書をしながら、余暇を過ごす。スマホでネットニュースを見ることもあった。あまり関心はないのだけれど……。(以下次号)


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