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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
53/245

第53話

     53

 その日も午後はゆっくりし、夕食を早めに済ませて入浴した。ベッドに潜り込み、休む。疲れていたから、すぐに眠れた。最近ずっと寝るのが早い。午後九時前には眠り、午前五時前には目が覚める。朝はだるかったが、あえて意志を強靭にし、起き出す。

 普段マンションの部屋にいても、いろいろあるのだ。考えることが。パソコンに向かうのは五時間ほどでも、疲労はある。ずっとワープロソフトを使って原稿を書いていたのだし、手書きは全くダメだ。俺自身、ワープロ作家なのである。

 水曜の朝もいつも通り朝食を取り、洗面して支度を済ませてから、パソコンに向かう。ドキュメントを開き、キーを叩き出す。ネット小説の原稿を書き足していく。午前中は仕事だ。生業だから、やるしかない。プレッシャーはそうなかったのだけれど、執筆自体、大変だ。

 自然と世情に疎くなる。ニュースはネット上でチラッと見る程度で、後は作業かテレビ、それに書籍だ。新鮮な話題ってあまりない。まあ、それだけ年を取ったのかもしれないが……。

 コーヒーは幾分中毒気味で、結構多く飲む。構わなかった。カフェインは健康にいいのだし、食後や食間など頻繁に口にする。胃腸が荒れるのは仕方ないのだが、元々コーヒー自体好きな飲み物だ。アルコールを一切控えているので……。

 鬱の症状は一進一退だった。実に厄介なものを抱え込んでいる。もちろん、薬は服用している。量は増えてないのだが、主作用がある分、副作用もあった。

 秋から冬へと季節が移っていくのだが、昼間など薄着でいいこともある。正午過ぎに昼食を取り、午後からの時間はテレビなどが多い。見過ぎることはないのだけれど、好きなドラマなどは録画して見る。テレビは金の掛からない娯楽だ。実際、日常ではいろいろある。常に何かを考え、絶えず降りかかる憂さを払いながら、人は生きていく。俺もその一人だった。葛藤の類はある。日々ずっと。(以下次号)


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