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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第49話

     49

 その日も午後九時前には眠り、土曜の朝、午前五時に起き出す。だるかったが、朝の時間はいい。コーヒーを一杯淹れて飲んだ後、朝食を作り、取る。そして洗面所へ行き、歯を磨いて洗顔してから、髭を剃り、髪を整えた。

 書斎でパソコンを立ち上げて、午前六時半には始業する。キーを叩き、原稿を作っていった。基本的には朝型のリズムなのだが、本来なら朝の時間帯は眠っていたい。だが、夜型だと、どうしても能率が落ちる。夜間は一文字も書かずに、朝から昼前に掛けて執筆していた。

 ネット小説は順当に進んでいる。自分でも怖いぐらい、書けていた。まあ、多少の疲れはあっても、マシーンに向かえば原稿は出来る。結局慣れだった。過眠は取るのだが、昼間は長時間眠れない。体質がそうなってしまっているのだ。

 考えてみれば、書き手になってずっと朝型だった。早いうちに仕事を済ませ、後の時間を自分の趣味である読書やテレビ鑑賞に充てる。慣れれば、そうでもなくなってしまう。確かに眠くはあるのだが……。

 土曜は出版社も休みで、今城も社にはいないのだが、メールで原稿を入稿する。一回分が原稿用紙換算で四枚程度なので、分量としては少ない。連載だから、欠かさず原稿を挙げ続けるのが大変だ。あれこれ、いろいろと考えることもあった。暇なしで。

 街は雨模様だった。辺りにはBGMの音と、パソコンのキーを叩くタッチ音しか響かない。道路の騒音はあったのだが、室内まで外の音は聞こえてこなくて、基本は静かだ。作業を進める。十年以上同じことをやっているとすっかり習慣化し、違和感などなくなるのだが……。

 昼前には仕事を終えて、ゆっくりし始める。録画したテレビ番組はたくさんあった。一つ一つ見ていく。明らかに無意味で、無内容な番組もあるにはあったのだけれど……。(以下次号)


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