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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第48話

     48

 夜間は睡眠を取り、朝は午前五時に起きる。幾分疲れていたのだが、気に留めることもない。食事を取り、支度を済ませたら、すぐに書斎に入る。パソコンを立ち上げて、キーを叩き出す。腱鞘炎で掌や腕が痛い。だが、愚直に作業を続ける。執筆は全く苦にならない。

 ネット小説の原稿は思ってる以上に先の分まで入稿できていた。連載なので先行しておかないと、何かあったら危ない。毎日、朝早くから昼前まで原稿を綴る。合間にコーヒーを淹れることもあった。少し苦味がある状態で作り、口にする。エスプレッソはいいのだった。味わい深くて……。

 窓から外を見ると、街の空は曇っている。パソコンに目を戻し、ディスプレイを見ながら、キーを叩き続けた。確かに秋も深まり、冬が程近い。冷え込むので、ジーンズに長袖のシャツを着ていた。

 いつも思う。精神的に不安定な以外、心配ないと。体は相当健康である。普段から摂生していた。タバコやアルコールなどを一切避け、食事と睡眠で体調をコントロールする。

 本は毎日欠かさず読んでいた。書評も手掛けるので、文芸作品などは割と新しいものに目を通す。常に時間の使い方を考えていた。もちろん、無駄にしている時もあるのだが、それはそれでまた生身の人間らしいと思う。人はどんなに計画して時間を使っても、どこかで無駄にしているのだ。

 東部出版のサイトに自作の小説が掲載してあるのを毎日見る。自分の努力でこういった結果を勝ち取れることは清々しい。素直にそう思っていた。原稿も今城によって多少の手直しが入っていても、基本は自作なのだし……。

 その日も昼前には仕事を切り上げ、ゆっくりし始めた。昼食を取った後、録っていたテレビ番組を見ながら、寛ぐ。さすがに一日中仕事というわけじゃないので……。(以下次号) 


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