表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本を書く仕事  作者: 竹仲法順
41/245

第41話

     41

 一日の活動が終わり、眠る支度をすると、ベッドに潜り込む。秋冬は布団の中がいい。夜間は冷え込むから、なるだけ早めに寝る。午後九時過ぎには布団に入っていた。そして朝は午前五時に起きる。だるいのだが、一日が始まる時は気を入れていた。

 コーヒーを一杯淹れて飲み、眠気を覚まして朝食を作る。取り終わってから、洗面所で洗面した。普段からマイペースだ。午前六時半には仕事を始める。ずっと変わらないライフスタイルだった。誰からも邪魔されないのだし……。

 パソコンを立ち上げて、キーを叩き出す。原稿を作っていった。確かに年々気力は落ちていく。だが、同時に膨大な知識欲が湧いてくる。読書やテレビ鑑賞など、自分を豊かにすることに優先して取り組みたい。そう思い、日々活動していた。

 全ての出版社の反応がいいとは言えない。こっちが原稿を送っても、つれないこともある。編集者でも東部出版の今城が一番の好反応だった。ちゃんと一字一句欠かさずに読んでくれる。もちろん、俺も必死で書いていたのだけれど……。

 午前中はゆっくりする間がない。キーを叩き続ける。いろいろあった。考えることも。徐々に成長していく。書き手として、それに一人の人間としても。焦らず進んでいく。人生長い。俺にはそういったことが身に沁みて分かっていた。

 ネット小説の原稿も書き進めている。その日も三回分十二枚を執筆し、メールで入稿した。本職の作家はいろいろ辛い。特に売れる書き手は大変だろう。雁字搦めに縛り付けられ、書かされるからだ。俺のように部数が出ない人間は、まだいい方なのだが……。

 日中でも冷える。長袖のシャツを着て、冬用の厚手のジーンズを穿いていた。昼過ぎから、ゆっくりし始める。きつさを感じることも多々あったのだが……。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ