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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第236話

     236

 散歩から帰ってシャワーを浴びた。冷たい水を体に掛けると、爽快で気持ちよく、肌も引き締まる。入浴後、ミネラルウオーターを飲み、水分補給した。夕食を取って午後九時までテレビドラマを見たり、読書したりして過ごす。九時にはベッドに入り、眠った。

 扇風機にタイマーをセットして回し、夏の夜の蒸し暑さを凌ぐ。夜中に一度目が覚めてトイレに立ち、また眠った。翌朝も午前五時には起き出し、キッチンでアイスコーヒーを一杯淹れて飲む。一日の始まりだ。幾分だるいのだが……。

 朝食を準備して取り、洗面した後、書斎でパソコンを立ち上げて向かう。ネット小説の原稿を開き、加筆していった。大型連休も今日で終わりだ。明日から出版社や雑誌社も通常通り営業する。ここ一週間ほども、普段のように執筆していた。新しい仕事が入ってくるのを願う。日々同じ原稿ばかり綴っていると、リズムがないのだし……。

 地味な仕事をしている。俺も本来なら、一発ぐらい当たってもいいのだ。十年を超すキャリアがあって、まだ一作もヒットがない。もちろん、俺のような書き手は文壇にも大勢いる。売れなくても作品を量産し続ける人間たちだ。まだ仕事のオファーが来るだけでもいい方なのかもしれない。新人で作家の卵など、執筆だけじゃとても食えないのだから……。

 コーヒーをアイスで淹れて飲みながら、キーを叩く。これからまた暑くなる。食事も栄養状態などを気に掛けていた。どうしても自炊だと、ワンパターンになってしまう。肉も野菜もしっかり取る。偏らないように。

 原稿をキリのいいところまで打ち終え、推敲してメールで入稿する。そしてパソコンを閉じ、ゆっくりし始めた。ちょうど昼で、昼食を作って食べる。軽く休憩して歩きに出た。外は快晴でまさに夏の日だ。自宅マンション周辺を歩く。Tシャツの下に汗を掻きながら……。(以下次号)


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