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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
231/245

第231話

     231

 散歩から帰り、シャワーを浴びて汗を流した。ここ最近、夏日だ。何かと蒸し暑い。夕食を取り、眠る時間まで録っていたテレビドラマを見たり、読書したりして過ごす。午後九時には寝付き、また翌朝は午前五時に目が覚めて起き出した。

 その日も午前中は執筆し、午後はゆっくりする。翌日も大型連休中で出版社や雑誌社は休みだ。本来なら早起きせずに遅くまで眠っていてもいいのだが、午前五時には目覚めてしまう。朝食を済ませて、書斎でパソコンを立ち上げ、ネット小説の原稿を開き、加筆し始める。原稿は出来上がっていく。疲れていても書き物はする。日常のリズムの一つとして。

 合間に椅子から立ち、キッチンでアイスコーヒーを淹れて飲む。確かに原稿の締め切りはあるのだが、余裕を持って入稿する。調子は変わらないのだ。確かに初夏で体調が変動しやすい時季ではあるのだけれど……。

 コーヒーは常にブラックで飲んでいる。特に拘りはないのだし、スーパーで買うインスタント式だから、バカ高いものじゃない。

 普段から静かな生活を邪魔されたくなくて、この街のマンションに引っ越してきた。辺りは静かで、掛けているクラシック音楽の音のみが響く。売れない作家はひたすら原稿を書き、原稿料を稼ぐのが手っ取り早い。長年の経験から来る鉄則だ。辛うじて三つほど連載を持っていて、何とか食えている。

 執筆が終わり、昼食を取って休憩する。そして歩きに出かけた。暑い。春が終わり、夏が訪れている。リュックに飲み水を詰めたペットボトルを入れて持ち、外を歩いた。疲れていても、ウオーキングを欠かさない。日課として。それに一日に一度外気を吸うのも、健康的だ。ゆっくりと……。(以下次号)



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