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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
230/245

第230話

     230

 散歩から帰ってきて、冷たいシャワーを浴び、汗を流す。夕食を早めに取り、眠る時間までテレビドラマを見たり、読書したりして過ごした。午後九時には自然と眠る。疲れていて、すぐに寝付いた。夜間目が覚めたのだが、トイレに立ち、また眠る。そして午前五時には起き出し、キッチンへと向かう。

 コーヒーを一杯アイスで淹れて飲んでから、朝食を作った。軽く部屋の掃除などをし、洗面も済ませて、書斎へ入っていく。パソコンを立ち上げて、ネット小説の原稿を開き、キーを叩き始めた。加筆していく。

 大型連休中も通常通り仕事だ。俺のように原稿の注文が少なくても、仕事は途切れない。別に少ないなら少ないで、一つ一つを納得いくまで書く。そういった勤勉さはあった。もちろん、出版サイドも作家には個性を尊重した原稿を書かせる。世に出す際、手を入れるにしても、だ。

 ネット小説もだいぶ先の分まで書いているのだが、マンネリは続く。俺のような中堅の推理の書き手は、どうしても決まった型のミステリーの量産になってしまう。それでも出版元は原稿を受け取り、一字一句残さず読み込んでくる。個性がそがれることもあったのだが、当然のことながら、作家のオリジナル原稿が元手となるのだ。編集者はプロに手厳しい。そういったことは十分分かっていた。

 またきっちり三回分書き、メールで入稿してパソコンを閉じる。昼食を作って取り、軽く休んで散歩に出かけた。外は蒸し暑い。自宅周辺を歩いていく。ゆっくりと歩を進めながら……。(以下次号)


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