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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第227話

     227

 散歩から自宅マンションに戻り、シャワーを浴びてしばらく寛ぐ。夕食を早めに取って、眠る時間までテレビドラマ鑑賞や読書などをし、過ごした。午後九時には眠り、午前五時には自然と目が覚める。起き出し、キッチンへと向かった。コーヒーを淹れて飲みながら、朝食を作る。

 食事が済み、後片付けをして、洗面してから書斎へと向かった。パソコンを立ち上げて、ネット小説の原稿を書き出す。キーを叩き、加筆していった。原稿は進む。今城からはメールで連絡があるだけで、電話はしてこない。忙しくて時間が取れないのだろう。

 毎日午前中は執筆だ。疲れていても書く。ネットや月刊雑誌ぐらいしか作品を発表する場がなくて、相変わらず文人としては低空飛行状態である。だが、別にいいのだ。作家は売れると忙しくなる。他作家でもその手の人気の書き手は大忙しなのだし……。今ぐらいの調子でも十分やっていける。

 原稿が書けないのなら、話は全く別だが、そういうわけじゃない。むしろ余力がある。昔ほど書かないのだし、力は有り余っていた。新人賞を獲った頃から、あまり注目されてなかったのである。それでも当時は大量に作品を書き綴っていた。単に出版元が宣伝しなかったから、世間受けが悪くて、いつしか埋没していたのが本当のところである。

 その日もネット小説の原稿を三回分書き、入稿してパソコンを閉じた。そして昼食を作り、休憩して散歩に出かける。外は晴れだ。自宅近辺を歩く。時折、水道水を入れて持ってきていたペットボトルに口を付けて、水分補給しながら……。(以下次号)


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