表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本を書く仕事  作者: 竹仲法順
226/245

第226話

     226

 散歩から帰って熱めのシャワーを浴び、ゆっくりする。夕食を早めに取り、眠る時間まで録っていたテレビドラマを見たり、読書したりして過ごす。午後九時には寝付き、翌朝午前五時には目が覚めて起き出した。合間に覚醒することもあるのだが、最近夜間はよく眠れている。

 コーヒーを一杯淹れて飲み、朝食を作って食べた。後片付けと洗面を済ませ、書斎に入ってパソコンを立ち上げる。ネット小説の原稿を開き、続きを書き始めた。連日、何かと疲れている。気候の変化が体調に影響しているのか?キーを叩きながら、原稿を作っていった。

 大きな仕事が終わり、一段落している。新刊はもうすぐ刊行予定だ。初版は少ないだろう。俺の知名度なら、それも売りきれずに終わる。別にそう気に掛けてない。ある意味、文芸作品など、世の中には掃いて捨てるほどあるのだ。俺の本など、書店の片隅に並ぶだけで、決してベストセラーにはならない。

 これからネット小説や電子書籍は需要が増えていくと思う。紙の本が頭打ちで、それに代わるものがパソコンや端末で読む作品だからだ。書き手もアクセス数などを稼ぐため、執筆する。それこそ何でもありだろう。文芸も多極化していた。単に本を出すだけという時代は終わっているのだから……。

 コーヒーを淹れて飲みながら、ネット小説の原稿を書く。原稿料が入ってくるのだが、基本的に対価は安い。新人賞経由の書き手であっても、そうたくさん仕事は来ない。そんな時代なのだ。仕方ない面もあるのだが……。

 計画していた分の原稿を書き終えてパソコンを閉じ、昼食を取った。休憩後、散歩に出かける。外は曇っていたのだが、傘を持って歩いていった。何かしら気分は冴えないのだけれど、歩き続ける。ゆっくりと……。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ