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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
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第223話

     223

 散歩から帰り、入浴してゆっくりする。夕食を取って、眠るまでテレビドラマ鑑賞や読書などをして過ごした。午後九時過ぎには寝付く。朝が早いから、自ずと夜も早いのである。仮に何も予定がなく、寝坊してもいいのなら、ゆっくり朝寝するだろう。そうはいかない。仕事があるのだから……。

 午前五時には起き出し、キッチンでアイスコーヒーを淹れて飲む。朝食を作って食べた。洗面を済ませ、書斎に入ってパソコンを立ち上げる。ゲラは送られてきていた。編集者の休日の仕事ぶりにも驚くものがある。ラストスパートのようだから、入念にチェックしていく。

 赤が入っている部分を読み込み、適宜直していった。この仕事は長いから、慣れがある。キーを叩き、文字を打ち込んでいった。同じ作家でも、ろくに自筆しないでゴーストライターなどに任せる人間が少なからずいるのだが、俺は全ての作品を自分で納得のいくように書いている。息をつく間もないほど忙しいわけじゃないのだが、書いた分だけ、原稿料が入ってきていた。

 編集者も長い付き合いではあるのだが、八年前上京した際、新宿の飲み屋で軽く飲んだことが妙にくっきりと印象に残っている。今はアルコールを一切口にしないのだが、編集者は未だに飲める口のようだ。きっとストレスや過労で酒が恋しくなるのだろう。あの人たちもサラリーマンなのだから……。

 あと一回ぐらいで校了だ。今はメールで原稿が送れて、やり取りもできるのだから、便利である。昔は一々郵送していたのだし……。その日作業した分も送り返し、昼食を取って休憩してから、散歩に出かける。外は晴れていた。しっかり歩く。また夜はテレビドラマや読書などで楽しめると思いながら……。(以下次号)

  


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