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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
222/245

第222話

     222

 散歩から帰ってきて入浴し、寛ぐ。夕食を早めに取り、眠る時間まで録っていたテレビドラマを見たり、読書したりして過ごす。午後九時を回ると、自然と眠くなり、ベッドに入って眠りに就いた。すぐに寝付き、真夜中に目が覚めたのだが、トイレに行ってまた眠る。午前五時には起き出し、キッチンへと向かう。コーヒーを淹れて飲みながら、朝食を作った。

 食事が済んでから洗面し、書斎へと向かう。今日は土曜で、編集者はまた自宅のパソコンからゲラを送ってきていた。開いてチェックし始める。読み込みながら、赤を入れてあったところを直していった。

 著作に増刷が掛かったことがなく、売れてないから、人気の書き手の事情はよく分からない。だが、常にパソコンのキーを叩き、作品を作っていく。俺も職人芸的に小説を書いている人間だ。知名度もなければ、宣伝もされてないので著作は思うように売れない。それに最近、他作家の本を読む機会がめっきり多くなった。俺の中にある文学や文芸の底力も、他人の書いた本を読むことに費やされつつある。

 ゲラの中に書き込まれている編集者の指摘もいろいろあり、書き直しに時間が掛かっていた。別に時を惜しむことはない。いろんな意見をぶつけ合う。書面における編集のプロの回答は的確なので、俺の方もよく読みながら、作中に反映させていた。納得が行くまで読み込む。徹底して時間を掛けて。

 その日も午前中には、送られてきたゲラのチェックが一通り終わり、メールで送り返す。昼食を取り、軽く休憩して、散歩に出かけた。外は暑いぐらいだ。春から夏へと季節が移る。軽装で歩きながら思った。また暑い季節が来ると。(以下次号) 


  


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