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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
220/245

第220話

     220

 散歩から帰り、バスルームでシャワーを浴びた。夕食を取り、眠る時間までずっと読書する。午後九時にはベッドに入り、寝付いた。真夜中に目が覚めてトイレに行き、二度寝する。午前五時には起き出し、キッチンでコーヒーを一杯淹れて飲んだ。朝食を取った後、洗面して書斎に行く。

 パソコンを立ち上げて、メールで送られてきていたゲラをチェックし始める。日々同じことの繰り返しなのだが、心を落ち着けて作業した。確かに疲れてしまう。文字ばかり見ているので。だが、ゲラのチェックほど、作家にとって大事な仕事はない。常にそう思っていた。特に自分が持つ、作品に対する基本的な考え方を反映させるには、校正段階が一番いいのだ。仮に重版などになると、弄りにくくなると聞いたこともあるのだし……。

 合間にコーヒーを淹れて飲みながら、一息入れる。春から夏に掛けて、思ってる以上に眠気が差す。別に季節や気候などにはほとんど関係なく、執筆の仕事は続くのだけれど……。いつも部屋の窓から外の景色を眺めながら、季節の移り変わりを感じる。曜日とか時間の感覚ってあまりない。ネットのスケジュール帳には予定を打ち込んでいて、一応その通りに行動するのだが……。

 ゲラの直しをしながら、いろいろ考える。仕事のことを主に考えるのだが、合間に休まないと、身が持たない。あくまで執筆は余裕を持ってやる。それに入稿なども時間的なことを考えてやっていた。もちろん、原稿は常に書き溜めている。何かあった時のために……。

 昼前にゲラのチェックを終えて、メールに添付し、送り返す。パソコンを閉じて昼食を取り、軽く休憩してから、散歩に出かけた。街は曇っている。自宅近辺を歩いた。ゆっくりと……。(以下次号)

 


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