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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
211/245

第211話

     211

 散歩から自宅マンションに帰り、入浴してゆっくりと寛いだ。夕食を取り、眠るまで読書する。午後九時には寝付き、夜中一度目が覚めたが、トイレに行ってまた眠った。午前五時には起き出し、キッチンへと入っていく。

 カフェオレを一杯淹れて飲み、朝食を作った、今日もネット小説の原稿を書くつもりでいる。今城からはメールをもらっていた。残念ながら、ネット小説の単行本化は難しいとのことだ。だが、別に気にしてない。それよりも新刊のゲラのやり取りの方を気に掛けていた。

 確かに、出版社は売れるかどうか分からない作品を安易に企画出版することはない。それぐらいのことは長年の経験で心得ている。おまけに出版など、知名度の問題もあるのだ。俺もプロなのだが、人気などは今一つなのだし、周囲の人間で俺を小説家だと知っている人は少ない。所詮そんなものなのである。

 朝食後、洗面して書斎に入り、パソコンを使って原稿を打ち始めた。キーを叩き、文章を作成していく。自作のミステリーの文体は確立していた。他作家の本を最近結構読んでいるので、いろんなセンテンスに接している。決して真似することはないのだが……。

 多分もうすぐ新刊のゲラのやり取りが始まる。いろいろと思っていた。どこを直していこうかと。あの作品も四百字詰原稿用紙換算で、三百五十枚ほどだ。中篇としては、十分成り立つ枚数である。完成までにいろいろあるだろう。担当編集者もしっかり読み込んでくると思うので……。

 ネット小説を三回分書き、昼前にパソコンを閉じて昼食を取る。軽く休憩した後、散歩に出かけた。外は晴れか曇りか、よく分からない天候だ。一応傘を持っていく。道のど真ん中で降られるとまずいのだし……。(以下次号) 


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