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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
202/245

第202話

     202

 散歩から帰ってきて、シャワーを浴びた。そして夕食を取り、午後九時前まで本を読む。九時には眠った。真夜中に目が覚めても、トイレに立ち、また寝る。午前五時には起き出して、キッチンへと向かった。

 カフェオレを淹れて飲みながら、朝食を作る。今日から新年度だ。前年度に引き続き、新刊の原稿を書かないといけない。食事後、洗面し、書斎へと向かう。

 パソコンを立ち上げて、原稿を開き、加筆し始めた。いつもと変わらない。キーを叩き、文章を作っていく。別に何かを意識しているわけじゃないのだが、継続して仕事をしている。今朝もマンション近辺は騒々しさがなく、書き物しやすい。

 昔、大都会にいた頃は騒音が凄かった。一時期、相当悩んでいたのである。だが、慣れるとそうでもない。いつの間にか、気に留めなくなった。それに今の街に越してきてからは、その手の悩みはすっかり解消したのである。田舎の独り暮らしのよさだ。特に気に掛けることなく過ごせる。

 昔から仕事運がいいということはなかったのだ。だが、継続して受注出来ているのだし、俺の頑張りを出版サイドもある程度認めてくれている。もちろん、俺を使って大々的に儲けるということはないにしても、それはそれでいいのだ。あくまで入ってくるリターンは少なくて構わない。常にそう思っていた。

 街は温度が上がったり下がったりだが、気に掛けることもないだろう。新しい季節は来ている。キーを叩き、原稿を作っていった。新刊は発売が近いから、作業を急ぐ。暇はないのだ。また新たな年度なので、原稿の執筆依頼が来ることもあるのだし……。

 昼前には作業が終わり、昼食を取って軽く休憩した後、散歩に出る。疲れはあった。休めれば、また活動できる。俺だっていろいろあるのだ。一見何もないようで。外は暖かい。ゆっくりと歩いていく。自宅マンション近辺を。(以下次号)



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