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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
200/245

第200話

     200

 散歩から帰ってきて、入浴し、ゆっくりする。夕食を取り、午後九時に眠るまで読書し続けた。そして九時には自然と寝付く。夜中目が覚めてしまっても、また眠った。思うように睡眠が取れなくとも、午前五時には起き出して一日を始める。

 カフェオレを飲んでから、朝食を作った。食べ終わり、後片付けと洗面を済ませてしまってから、書斎に入る。パソコンを立ち上げて、キーを叩き始めた。新刊の原稿を書く。変わらない感じで任された仕事を始めた。

 新しい本がもうすぐ出る。一応予定では単行本で、原稿は出来た分からメールで入稿していた。いずれやり取りが始まる。担当編集者は過去に一緒に仕事をしたことがある人間で、何度か会ったこともあった。滅多に上京しないから、編集者と会う機会も激減している。

 事件のメイン舞台となる新宿の街の今の様子は、編集者がスマホで録画し、メールに添付して送ってくる。それを飽きるまで見ていた。盛り場や行き交う群衆など、いろんなものを目にする。昔とそう違わなかった。新宿も俺がリアルタイムで見ていた頃と比べて、あまり変わってない。相変わらず猥雑な街だ。繁華街が主なのだし……。

 キーを叩き、原稿を作る。頭の中で想像していることをディスプレイ上に打ち込んでいく。犯罪も巧妙化しているのだが、今も昔もタブーだ。そんなものばかり書いていて、未だに入れ込みがある。刑事と犯人の闘争劇――、全く変わらない。

 その日も午前中原稿を書き、仕事を終えて昼食を取る。疲れていた。食事後、軽めの休憩を経て、散歩に出かける。いつものように歩いた。春の日差しを浴びながら……。鬱屈とした感情はある。普段、何かとストレスが溜まっていて。その時は外を歩きながら、ゆっくりするのだ。気分も少しは変わるのだし……。(以下次号)


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