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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
199/245

第199話

     199

 軽く散歩して帰宅し、シャワーを浴びる。そして早めに夕食を取り、ゆっくりし始めた。眠前まで読書し、疲れてしまって、午後九時には寝付く。真夜中目が覚め、トイレに立って用を足す。ベッドに戻り、二度寝した。午前五時には起き出し、キッチンへと向かう。

 カフェオレを一杯淹れて飲みながら、朝食を作る。食べ終わって洗面し、書斎に入っていった。パソコンを立ち上げて、新刊の原稿に向かう。疲れていたのだが、いつも通り仕事する。キーを叩き、加筆していった。

 確かに毎日疲れる。俺のような売れない作家にとって報酬は原稿料ぐらいなものだったし、不満こそないにしても、ストレスなどを溜め込むことがある。誰にも話さないし、表面上取り繕っていた。昔から他人との関係って今一分からないのだ。何かを共にしたことがないのだし……。

 作家などまるで個人プレーで、作品にも大いに個性が出てくる。それを読者がどう受け取るかは自由だ。書き手である俺にも、読み手が何を思って拙著を読んでいるか知らないのだし、知りたいとも思ってない。

 淡々と新刊の原稿を書いていく。いろいろ考えていても、時は過ぎていくのだし、疲労は出ていた。夜間はひたすら眠るばかりで、日中ずっと起きている。所定の原稿さえ書けば、後は自分の時間だ。メールのやり取り以外、誰とも接しない時が続く。別に気にも掛けない。慣れていることなので……。

 一日の仕事が終わると、作ったデータを保存し、パソコンを閉じた。昼食を取って曇り空の下を散歩に出かける。傘を持っていった。雨に降られるとまずいので……。自宅マンション周辺を歩く。ゆっくりと。(以下次号)


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