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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
193/245

第193話

     193

 散歩から帰宅して、入浴と食事を早めに済ませ、ゆっくりする。午後九時まで読書して過ごし、それから眠った。体も心も疲れていて、ベッドに入ると、すぐに寝付く。春の夜は暖かい。これから温度が上がっていく。また暑い季節になるのだ。真夜中に目が覚めてトイレに立ち、また眠る。午前五時には起き出して、キッチンへと入っていった。

 カフェオレを一杯淹れて飲んでから、朝食を作る。食べ終わると、後片付けをし、洗面した。そして書斎に入る。パソコンを立ち上げて、書き掛けの新刊の原稿を開き、キーを叩き始めた。

 原稿を書きながらも、いろいろ考える。雑念の類は絶えない。特に朝の早い時間帯はそうだ。俺も暇なしで書いている。メールで原稿のやり取りをしていても、気になるところはたくさん指摘していた。編集者も力を入れてくれるのだ。俺のように売れない書き手の原稿にも。

 新人賞経由でデビューすると、特定の出版社や雑誌社が、必ず原稿の執筆依頼をしてくる。書き物も決して個人の自己満足では終わらない。それに俺もマンネリを続けるのは、自分なりに意味があると思っている。ああ、あの書き手は似たようなものを量産し続けるんだな、と感じさせておくのだ。いろいろと作戦がある。現役の推理作家にも。 

 外はちょうどいい気温で、執筆が終わり、食事を取って散歩に出かけた。疲れていても、適度な運動はする。ある意味、日常は時間がない。あっという間に過ぎ去っていく。何をやっていても、年齢は着実に重ねていくのだ。分かりきったことで、必然なのだが……。ウオーキングしながらでも、何か考える。人間、何もないということは有り得ないのだし……。(以下次号) 


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