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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
191/245

第191話

     191

 午後二時半過ぎに自宅マンションに帰り着き、バスルームでシャワーを浴びた。早めに夕食を取り、読書などをしながら、眠前まで過ごす。午後九時前にベッドに潜り込み、眠った。夜間一度目が覚め、トイレに行って二度寝する。そして午前五時には寝床を出て、起き出した。

 キッチンで冷たい牛乳を使い、カフェオレを一杯淹れる。飲みながら、朝食を作った。食事を済ませてから、後片付けし、洗面所で洗面する。歯を磨き、顔を洗って伸びていた髭も綺麗に剃り落とした。

 書斎に入り、パソコンを立ち上げて、まずメールをチェックする。それからドキュメントにある作りかけの原稿を開き、キーを叩き出した。変わらない一日が始まる。また今日も原稿を書くのだ。しかも新刊の。

 構想とかプロットはすでに粗方出来ていて、後は骨格部分に書き足すだけだ。朝は頭が新鮮な分、作業がはかどる。午前六時半過ぎから、合間に若干の休憩時間を挟み、正味四時間ちょっとの時間を執筆に割く。

 コーヒーを淹れて飲みながら、パソコンのキーを叩いた。疲れていても、必ず原稿を作る。習慣化していて、書いてないと怖い。スランプなどの波があっても、欠かさず原稿に向かう。十年以上のキャリアがあるから、それが強みだった。

 昼前には一日の仕事が終わり、パソコンを閉じて昼食を作る。現実逃避出来ない。自分でも十分分かっていた。鬱で調子が悪い時もあるからだ。

 食事を取って散歩に出かける。外出用のリュックに冷たい水を詰め込んだペットボトルを入れて、だ。飲み水がないと、脱水するのだし、危険だと思って……。彼岸過ぎの春の日は日差しが暖かい。仄かな熱に包まれるように……。(以下次号)

 


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