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本を書く仕事  作者: 竹仲法順
185/245

第185話

     185

 街を散歩しながら、辺りの空気を吸う。適度に運動して自宅マンションに帰ってきた。入浴と夕食を済ませ、幾分ゆっくりした後、午後九時前にはベッドに潜り込む。寝つきが悪くて、一時間ほど眠れなかったのだが、やがて自然と寝入る。

 真夜中一度目が覚めた。トイレに立ち、二度寝した後、午前五時には起き出す。そしてキッチンでカフェオレを一杯淹れて飲んだ。朝食を作り、取ってから、後片付けをして洗面する。疲れていても、執筆の仕事はあった。書斎に入り、パソコンを立ち上げて向かう。

 キーを叩き、原稿を作り始めた。新刊の原稿を綴っていくのだが、別に変わらない。加筆していきながら思う。この原稿もいずれは手を入れ、製本されて、世に出るのだなと。作家は作品が世に出ることを何より喜ぶのだし、俺だってその一人だ。そう売れてないのだが……。

 ミステリーなどたくさん出版されているのだし、俺の作品もその中の一つに過ぎない。ベストセラーが生まれる経緯など、いろいろあっても、基本は組織票だから、どうにもならない。過去のヒット作や知名度がないから、圧倒的に不利である。もちろん、いろんな逆境を跳ね除けて売れていくものも、あるにはあるのだけれど……。

 頭が重たいこともある。ノイローゼは辛い。精神疾患は基本的に投薬で治療していく。抗うつ剤を欠かさず飲む。周囲に誰も人がいないから、気を遣うことはなかったのだが、疲労はあった。体もだるいのだし……。

 一日の計画分の原稿を書き終え、パソコンを閉じて寛ぐ。キッチンで食事を自炊して取った。何かと気が重たい。思う。季節的なものもあると。春は何かと心を病むのだから……。

 昼食後、散歩に出かけた。暖かい外を歩いていく。疲れていても、運動は欠かさない。健康には絶えず気を遣うのだし……。(以下次号)


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